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老後の懸念(№773)

 

2025/7/29

 
     
 

 

 

老後、老後というけれど、一体、老後とは、いつからのことをいうのだろうか。

 

仕事をリタイアしたときから老後が始まるのか、年齢で区切るのか。

 

少なくとも、今年で62歳、仕事もまだできている私は今のところ、「老後」ではないと思っている。

 

 

この年齢になって、最近、少しだけ料理をするようになった。

 

私の父は50代くらいのころから、老後に母に捨てられたときのための訓練にとキッチンに立っていた。

 

幸いにも父は母に捨てられることはなかったが、私の場合もどこかのタイミングで妻に捨てられる懸念は大いにある。

 

それはおそらく、「老後」だろう。

 

 

 

私はこれまで一切料理はせず、電子レンジの使い方もわからず、カップヌードルにお湯を注ぐことぐらいしかできなかったので、訓練の必要性は感じてはいたものの、どうにも面倒臭くてキッチンに立てないでいた。

 

きっかけは、何気に見ていたインスタグラムの動画で、「なんだこれくらいならオレにでもできる」と思い立った。

 

料理といっても、週末のワインに合う簡単なものばかりだけど、思いどおりにできるとワインも美味く感じる。

 

「あなたが料理をすると、あと片付けが大変です」

 

妻からは毎回クレームが出る。

 

それに、オイスターソースやバルサミコ酢などの普段あまり繰り返し使わない調味料が中途半端に残ってしまうと、妻には責められるが、料理は美味いと褒めてくれる。

 

「あなた、これなら一人になっても大丈夫そうですね」

 

 

今は、冷凍食品や食品の宅配などが充実しているので、おそらく料理はできなくても、電子レンジの使い方さえ覚えればなんとか食べていけるだろう。

 

そういうことからすると、なにも料理の訓練なんかする必要はないし、しかも、料理というのは、誰かに食べてもらうために腕を振るい、その誰かに味を評価してもらい、そして、わいわい会話をしながら一緒に食べてこそである。

 

だから、今、こうやって料理をするのは、あくまでも個人の趣味というか、好き好んでやっているわけで、なにも老後に妻に捨てられたときの訓練のためにやっているわけではないんだと。

 

そう自分自身に言い聞かせながら、週末また、包丁を手に取る。

 

 

 

 

老後の懸念はなくならない・・・

 

    

  

 

 

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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