ここだけの話だけど、私は昨年まで初詣のおみくじは３年連続で大吉だった。

昨年は、厄年でもあったので、春ごろにあらためて京都の神社をお参りしたが、そこで引いたおみくじも大吉だった。

４回も連続で大吉を引き当てるとそろそろ厄介なことになるんじゃないかと、今年の初詣のおみくじはいつになく緊張したけれど、結果は中吉だった。

神社と言えば、以前、私の中で神様は、都合の良いときだけ存在することになっていた。

つまり窮地に立たされたときの神頼みというやつだ。

ただ、窮地は割りあい多かった。

そのうち、自分で会社を経営するようになると、窮地以外でも「商売繁盛」が頼みごとに加わり、十日戎には毎年お参りするようになったし、習慣として日ごろから神社をお参りするようになった。

お参りしないと気になるというか、落ち着かないというか、まあ、アレだな。完全に無限ループ化してしまっている感じ。

うちの会社の事務員さんなんかは日ごろ「神おらん説」を唱えていながら、一緒に神社にお参りに行くと、手を合わせている時間は私より長い。

まあヒトってそんなもんだろうナ。

おみくじは、運だめしみたいなものだから、吉凶いずれも気にすることはないし、大吉といえどもバラ色のことばかりが書かれているわけではない。

ただ、「健康運」と「金運」に関しては、やはり気にはなる。

今年は中吉だったので、結果としては胸をなでおろしたが、「金運」を読んだところで背筋が凍る思いがした。

「油断大敵、奈落の底に落ちます」

いやいや、そんな書き方ってないだろう。

せめて「良くない」とか「用心するように」とか、仮に悪い場合でもおみくじらしく「悪し」でいいじゃないか。

奈落の底はあんまりじゃないか（泣）

油断大敵といっても、私は油断だらけだし、隙だらけでだし、誘惑にも負けっぱなしだし、一体、どうすれば・・・。

で、結局、お賽銭持って神頼みの無限ループの世界へ。

―　どうか奈落の底に落ちませんように。

なんかスッキリしないな。