ほとぼり。

ほとぼり。

  2024/10/15  
     
 

 

 

こう見えても小学校、中学校の頃は運動が得意で、バスケットと陸上競技ではよく学校を代表して市内の大会に出場もしていた。

 

しかし、学校では1番でも外には強いヤツがいる。市内はまだしも、県大会なんかにいくと重圧も増すし、ツワモノ揃いで全く歯が立たなかった。

 

大会前、時に壮行会を開いてもらうこともあるし、学校のいたるところで同級生はもちろん、先輩や後輩、先生からも「ガンバッテネ」なんて、激励の声が飛ぶ。

 

ところが、大会に参加し、惨敗して学校に戻ると空気はガラリと変わる。

 

「みんなからあんなに激励され、期待されて送り出してもらっておきながら、この人、ダメだったんだ」と批判めいた冷たい目線にさらされることになる。

 

大会前のちやほやから一気にダメ人間の烙印を押されるわけだ。

 

「虚しい」

 

この一言に尽きる。

 

 

 

それが、国を代表する、国を背負うとなると重圧はいかほどであろうか。

 

今はSNSという魔物とも戦わなくてはならない。

 

武道家でもないものが武道家気取りで「阿部詩の涙」を批判していたことに腹が立ち、ほとぼりが冷めたら、批判に対する批判を真っ向から書いてやろうと思っていたが、そろそろ書こうとパソコンに向かったものの、私の方もほとぼりが冷めてしまった。

 

 

ほとぼりとは、冷めきらない熱や高ぶった感情や興奮のなごりをいう。

いつまでも続くものではない。

 

他人の批判や誹謗中傷をする前に、一旦、時間をおいて考えることだ。

 

白でも黒でもないことだってあるし、時間をおけば景色も変わる。

 

 

 

 

「藤川球児新監督です!」

 

いやいや、終わったばかりの放心状態の中でそういわれても、まだ頭の切り替えができてないんですけど。

 

第一、ベンチ裏に消えた岡田監督はどこに行ったんだ。

 

まだそのへんでパインアメをなめてるんじゃないの!?

 

 

 

 

だれもいなくなった甲子園球場にまもなく、六甲おろしが吹く季節がやってくる。

 

六甲おろしが吹き飛ばしてくれるかな。

 

ほとぼり・・・

 

 

 

 

             

 

 

 

  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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