美女と野球。

美女と野球。

  2015/10/09  
     
 

私は、今でこそ「美女と野球」にしか興味は無いが、少年のころから40代前半くらいまでは少しばかりすねたようなところがあり(ずいぶん長い間、すねていたもんだが)、女性アイドルにはまったく関心が無く、ドラマもほとんど見なかった(というより、テレビに興味がなかった)ので、タレントさんや役者さんの名前と顔が一致しなかった。

 

 

そんな私が大学生のころだろうか、勇気を振り絞り、ある雑誌を購入したことがある。

 

 

当時、健全な男性のエネルギー源の一つとなっていたプレイボーイや平凡、GOROなどの類いであるが、その雑誌の表紙は「川島なお美」だった。

 

 

ファンだとか、特別にそういう感情はなかったが、当時としては異色の女子大生タレントは人形のように可愛くて、衝動的に買ってしまったのだ。

 

 

その川島なお美が死んでしまった。

 

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54歳だったらしいが、川島なお美がそんな年齢になっていた事実もやや受け入れがたいものがあるのに、まさか死んでしまうとは―。

 

 

私はどうにもデビューしたころの可愛いイメージと合わないため、話題になったドラマなどは見ていない。

 

 

だから、私の中の川島なお美は、若い頃のイメージのまま止まっていたので、先の激ヤセ姿の会見はひっくり返るほどの衝撃を受けた(できれば見たくなかった…)

 

 

有名人というのは、元気なころの姿しか私たちには印象がないので、その死に対し、「まさか」の思いが強い分、普段、生活していて意識することの無い「死」を実感させられるし、自分が死ぬわけがないと確信している自分がいかに傲慢なのかにも気付かされる。

 

 

私はやがて52歳になる。

 

 

石原裕次郎と美空ひばりが亡くなったのは52歳のときだった。

 

大スターだからといって生が延長されることは無いし、いくら可愛いからといっても、明日が保証されることもない。

 

 

 

森高千里もおばさんになったし、上戸彩も宇多田ヒカルも蛯原友里も今では一児の母だ。

 

堀北真希は連れ去られたし、北川景子も風前の灯火のようだ。

 

 

この寂しさを「棚ぼた3位」の阪神タイガースが吹き飛ばしてくれるだろうか。

 

 

 

 

君がいない夜だって

 

そう no more cry

 

もう泣かないよ

 

 

 

 

堀北ロスから早く立ち直らねば…。

 

 

 

 

 

*「美女と野球」は、リリー・フランキーさんのエッセイのタイトルをパクったものです。リリー・フランキーさん、ごめんなさい。

  

 
  林 正寛  
     
     

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