アンフェアなのは誰ダ。

アンフェアなのは誰ダ。

  2015/10/19  
     
 

今夏、家人と映画「アンフェアthe end」を観た。

 

私はこの「アンフェアシリーズ」を一度も見たことがなかったので、家人が録画しておいた連続ドラマや映画やら、過去のシリーズすべてを事前に観てトレーニングを積み、本番に臨んだ。

 

 

トレーニングは、仕事が終わって家に帰ると毎日1話ずつ見なければならないという過酷なものだったが、事件が複雑すぎるし、そもそも私はこうした推理小説のようなストーリーが頭に入らないたちなので、シリーズの「アンフェアなのは誰か」というテーマについて、ほとんど飲み込めなかった。

 

 

 

映画のチケットは、「夫婦50割引」というシニア向けのサービスを初めて利用した。

 

 

割引は嬉しいが、50歳でシニアとは、あんまりじゃないか。

 

 

普段、自分がシニアだなんて意識はまるでないし、第一、ノーベル賞受賞の方々の年齢を見ればわかるように、今の時代の50歳はまだまだ青二才に過ぎない。

 

 

しかも、チケットはネットで購入したので、当日、入場の際には映画館の係の人に、本当に50歳以上かどうか、運転免許証などの年齢がわかるものを提示しなければならないが、こともあろうか係の女性は、私の顔を眺めたうえでにこやかに「どうぞ」と、提示を求めずスルーしてしまったのだ。

 

 

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だいたい普段から飲み屋のオネエチャンに、「ハヤシさん、51やなんて嘘でしょ。全然、見えないですぅ」などとチヤホヤされ、それを真に受けている私が悪いと言えば悪い。

 

 

しかしだ。

 

そこはなんというか、係の女性には、「50割」と記載されたチケットを受け取ると同時に私の顔を見るなり、“えっ!まさかこの人が50割!?”と驚きを隠せないといった表情を見せつつ、恐縮しながら「申し訳ございませんが、年齢がわかるものをご提示いただけませんでしょうか」と私は対応して欲しかった。

 

 

それが年長者に対する気配りというものではないのか、シニアをもっと大切にしろ!(あっ、シニアだとは思っていないけど)

 

 

 

まあ、それはさておき、映画の方はといえば、過酷なトレーニングの甲斐なく、前作とのつながりもよくわからないまま、なぜ、あの人は殺されてしまったのか、どうしてこんなことになり、なんのために誰がやったのか、結局、なんのことやらわからず仕舞いで終わってしまった。

 

 

私と家人が二人して映画館で映画を観るのは今回が「史上初」だったので、私は緊張のあまり映画どころではなかったという事情もあるにはあったが、アンフェアのシリーズは、事件の内容や人間関係が複雑すぎるので、観ている人の理解の手助けになるような映像をもう少し流して欲しかった。

 

せっかく入場料を払って観にきているのに、若い人はいいのかもしれないが、こっちはシニアなんだから…。

 

 

 

 

 

アンフェアなのは誰ダ―。

  

 
  林 正寛  
     
     

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