虫の死骸を食べさせることが遊びの延長か。

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虫の死骸を食べさせることが遊びの延長か。

  2019/2/21  
     
 

 

バイトによる不適切な投稿問題。

 

損害を受けた企業側が、法的な措置を検討すると鼻息が荒い。

社会的に問題となっている不適切投稿に対する警鐘らしい。

飲食店の場合、店のイメージは相当悪くなるわけで、まあ、わからなくもないが、これもまた、大人の責任である。

 

 

前回のブログで、児童虐待の問題に関連付けて、

 

『近所に幼稚園や保育園ができれば迷惑だと思う心、児童相談所ができれば地域の価値が下がると思う心には、自分(の生活)を優先したいという大人の傲慢がある。なぜ、そのような傲慢な考えにおよぶのか。大人が成熟できていない、つまり子どもだからだろう』と記載した。

 

違う言い方をすると、自分たちの側からしか世間を見ていないということである。

そうした大人たちの言動はすべて子どもに影響を及ぼす。

 

そのフィルターの役割がスマホなのかもしれない。

 

特にSNSは、相手が寝ていようが起きていようが、仕事していようが遊んでいようが、元気だろうが病気だろうが、幸せだろうが不幸だろうが関係がない。相手が誰であっても構わない。

 

一方的な発信に対し、一人でも多く共感してくれたり、いいねをくれたりすればそれでイイわけだ。最近は、炎上を楽しんでいる人もいるらしいが、それとて根本は変わらない。

つまり、自己満足。そこに相手は存在しない。

 

相手が存在しないから、相手がどう思うか、どうなるかの考えに及ばない。

 

バイトの子たちは、こんな動画を投稿したらどうなるかなんて考えていないわけで、そこにあるのは、浅はかな自己満足しかない。

 

パワハラやセクハラで部下を追い込むアホな上司なんかも同じジャンルで、大人のように見えて精神構造は子どもと変わらない。

 

いじめも同じこと。

大津市の当時中学2年生の男子生徒が自殺した件では、元同級生は、「遊びの延長だった」といじめを否定しているが、虫の死骸を食べさせることが遊びの延長かどうか、その悪い頭で少し考えればわかりそうなものだが、そこに相手が存在しなければ、相手の立場に立つことさえない。

 

 

検索すれば答えが出てくるから考えなくてもいい。

情報はじゃんじゃん発信されてくるから考えなくてもいい。

関連記事も関連動画も表示されるから考えなくてもいい。

 

 

今の世の中は、考えなくてもいいから、心が成熟しないのも当たり前か。

そんな世の中になってしまったと諦めるしかないのだろう。

 

 

 

 

 

と、私もまたこうして見えない誰かに向かい投稿する。

 

 

 

   

 

 

 

  林 正寛