だけどもお前はつれなく。
2019/8/6 | ||
私の時代、理想的な(モテる)男性は、「3高」(高学歴、高収入、高身長)といわれた。
私は、身長177センチのところだけが、「まあまあ」の部類で、あとはどれにも当てはまらない。
ところが今、男は「4低」の時代らしい。
「4低」であれば、何かに当てはまるかも知れないと記事を読み進むと、「4低」とは、「低姿勢」、「低リスク」、「低依存」、「低燃費」のこととある。
― なんだこれは。
解説を読むと、妻に偉そうな態度を取らず、リストラされる可能性が低く、自分で家事をこなせて、お金の節約ができる男性のことらしい。
やっぱり私は、どれにも当てはまらない。
私は、家に帰れば、「風呂・メシ・寝る」の三拍子。
新卒で勤めていた会社は倒産し、今はリスク満載の中、会社を経営している。
家事は、なにひとつできず、すべて妻任せ。
お金の節約ができていれば、この年でこんなに懸命に働いたりはしない。
先日、枝豆をフライパンで炒って食べている場面をテレビで見て、ビールのつまみにこれはいいと思い、たまには自分でやってみるかとチャレンジしたが、フライパンで火傷をしてしまい、やめにした。
私は、こんなことも満足にできない。
― 4低か・・・。
あらためて時代の流れというか、世の移り変わりを思い知らされた。
不思議なもので、ただ、毎日を生きてきただけなのに、いつの間にか、過去の価値観は通用しなくなり、気が付けば、現代の価値観とも断絶された世界に取り残されていたりする。
今、若者は、「お前」と呼ばれるのを嫌う。
「お前」は、子どもの教育上よろしくないという親の意見もあるらしい。
まったく、昭和な男にはつれない世の中になってきた。
♪~ 俺とお前だけしかいない 星は何でも知っている 心から好きだよチャコ 抱きしめたい だけどもお前はつれなくて
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林 正寛 | ||