人は人。

人は人。

  2021/2/15  
     
 

 

 

「トッカイ 不良債権特別回収部」の著者の清武さんが、本書の読者がネットに投稿した記事を切り取って送ってくれた。

 

以下、投稿。

「著者の作品は、『しんがり』以来、狂乱の時代を切り取り、その世界でもがきながら前に進む人々を重厚に描くタッチに惹かれ、読んでいます。

本作は、私が生まれる前のバブル時代の金融業界の功罪により生み出された住専マネーを回収する人々と、なんとか逃れようとする債務者の話です。

決して前向きとは言えない仕事に意味を見出し、取り組む仕事人の姿は、この令和の時代には理解されないかもしれないが(自分も真似できないが)、カッコいいと思ってしまう」

 

 

バブル経済の崩壊から約30年。

時代遅れではあっても、あの時代と今は地続きなのも確かなことで、時代は変わっても、逆風に立つ人の姿は、共感を得るのだと思う。

 

まぁ、少なくとも私は、そんなカッコいいものではなかった。

ただ、とても粘着性の強い性格だったのが良かったし、毎晩立ち寄っていた船場センター街の居酒屋の看板娘(←今はこんな言い方はしないか…)が私に向かってニッコリ微笑んでくれただけで、一週間は楽しく過ごせる性格だったのも良かった(実にバカバカしい性格だが)。

 

 

 

人は人 吾はわれ也。

とにかくに 吾行く道を吾は行なり

 

 

あのころ、政治家やマスコミに振り回され、世論にものみこまれた。

今と似てるような気がする。

 

 

自分を見失わないことだ。

バカな自分を愛してやることだ。

他人の評価は、後から勝手についてくる。

 

 

 

 

本日、日経平均株価の終値が30年半ぶりに3万円の大台を回復した。

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

  林 正寛