その時。

その時。

  2023/1/31  
     
 

 

 

昨年の紅白歌合戦の出場を花道にライブからの引退を公表していた加山雄三。

 

熱狂的だったのは、母親の世代なので、私は特に興味はなかったが、「最後」は見ておきたかった。

 

加山雄三は、85歳とは思えない若々しい声量と、また、その堂々とした歌いっぷりは見事で、なるほど「永遠の若大将」と呼ばれる理由が少しだけわかったような気がした。

 

歌い終わった加山雄三に審査員の黒柳徹子が、ライブからの引退を惜しむような発言をしたが、それに対し、加山雄三は、少しだけ照れたように返した。

 

「もう、いいよ」

 

そこには、もうオレは十分にやったという満足感と潔さが表れていて、カッコよかった。

 

 

 

 

私は今年60歳になる。

 

年齢は、加山雄三の足元にも及ばないが、それにしても、まさか自分がこの年になるまでこんなにまじめに(?)働き続けるなんて思ってもみなかった。

 

私には定年がないので、引き際は、自分で決めることができるが、その分、タイミングは難しい。できれば、会社がとっても良い状態で引退したい。

 

まだまだ先の話だと思いたいが、ここ数年感じる季節の巡りの速さからすると、おそらく、あっという間に「その時」はやってくるに違いない。

 

慌てないようイメージはしておいた方がいい。

 

 

 

そして、練習はしておこう。

 

 

 

 

「もう、いいよ」

  

   

  

    

 

 

 

  林 正寛