オトナブルー。
2024/1/18 | ||
♪~ I Love You やるせなくなるからやめて Kiss ひとつだけならやめて I Love You 心の準備をしたのに 時間稼ぎ もうイヤ…
1979年にリリースされた門あさ美のファッシネイション。
オトナの女性の色気がプンプン伝わってきて、当時、オトナ振るだけでオトナの女性を知らなかった青二才の私は聴くたびに悶絶していたものだ。
ちなみに、大橋純子の「シルエットロマンス」は悶絶パート2。
このごろ、こんなオトナの女性や男性の心情をしっとりと聴かせる曲が少なくなったような気がする。
私が知らないだけだろうか。
昨年末の紅白歌合戦では(紅白歌合戦を引き合いに出すのは無理があるかもしれないが)、しっとり歌い上げたのは、さだまさしくらいじゃなかろうか。
あとはとにかく歌って踊ってが多く、常にステージ上に人がたくさんいて、詰め込み過ぎの情報と企画がテレビ画面から溢れるようで、早い進行と相まって、見ていてなんだか疲れた。(これはしっとりとは関係がなく、番組の構成上の問題なんだが・・・)
門あさ美のファッシネイションがリリースされた1979年の紅白歌合戦では、研ナオコの「ひとりぽっちで躍らせて」(中島みゆきの作品)がイイ。
大橋純子の「ビューティフル・ミー」もなかなかイイし、さだまさしの「関白宣言」は、少しジャンルは違うが、曲後半のしっとりは泣き笑い。
サザンオールスターズの「いとしのエリー」にいたっては説明はいらないだろう。私としては、森昌子の「ためいき橋」もしっとりの部類に入れたい。
ちなみに、この年の紅白歌合戦の大トリは、八代亜紀の舟唄。八代亜紀は翌年の紅白歌合戦も大トリで雨の慕情を歌っている。
昭和歌謡・演歌の最盛期でもあったのかな。
♪~ こんな夜中に電話してごめんなさい ただなんとなく声が聞きたくて 仕事のお邪魔になると思ったけど やっぱり私 かけてしまった
南佳孝のMidnight Love Callがリリースされたのは1980年。 オトナのしっとりの極みじゃなかろうか。 今もときどき口ずさむ。
思えばこんなオトナの女性からのMidnight Love Callを待ち続け、 悩ましいシルエットロマンスを夢見てきたものだが、 今ではただ夜中のトイレが悩ましいだけのオトナになりすぎた私。
あゝオトナブルー
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林 正寛 | ||