ドクターイエローのような。
2025/1/16 | ||
「油断大敵、奈落の底に落ちます」
昨年の初詣のときに引いたおみくじの金運のところにこう書かれてあった。
年の初めにいきなりそういわれても、私は油断だらけなのに、気になって仕方がない。
結局、会社の近くにある堀川戎神社と大阪天満宮にそれぞれ毎月欠かさず通った。
普段は買わないような金運上昇のお守りを買ったり、お賽銭を奮発したりして、奈落の底に落ちないよう神社にお金を費やした。
なんだか本末転倒のような気がしないでもないが、いくら税金を払っても世の中が良くならないのなら、神だのみを運命打開の一助にするのも悪くないだろう。
今のところ、奈落の底には落ちてない。
「神おらん説」を唱えるわが社の事務員さんだが、神社に行くと誰よりも長い時間をかけて手を合わせているように、人は、神の存在がどうも怪しくても、また、迷信だとわかっていることでも、幸運になるかもしれない小さなきっかけが欲しいのだ。
正月の夢に出てくると縁起がいいと言われている「一富士二鷹三茄子」
62回目の正月を迎えた今年も私の夢には登場してくれなかったが、死ぬまでには見てみたい。
その姿を見ると幸せになれると言われている新幹線の検査車両のドクターイエロー。
JR東海の車両は今月、JR西日本の車両は2027年めどに引退する。
仕事で新幹線を利用する機会は比較的多いものの、いまだにその姿を見たことがなく、見ないまま終わってしまうのかと思うと残念で仕方がない。
ドクターイエローは、子どもはもちろん、いい歳の大人までもが見ればワクワクして写真に納めたくなるような存在だ。
これからたくさんの夢に向かってチャレンジしていく子どもたちと、叶えることができなかったたくさんの夢を諦め、それでも踏ん張って生きている大人たちのためにも、ドクターイエローのような存在は貴重なんだけど、引退理由は、老朽化とか業務の効率化だったか。残念・・・
ちなみに、今年の初詣で引いたおみくじは、「大吉」で、金運は上昇と書かれてあった。
しかし、よく見ると、こうも書かれてある。
「拝みましょう 祈りましょう 幸運はそのあとに訪れます」
今年も祈るしかなさそうだ。
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林 正寛 | ||