また来年ガンバロ!(№779)

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また来年ガンバロ!(№779)

  2025/12/26  
     
 

 

 

 

中日ドラゴンズの涌井秀章というピッチャーのマウンドさばきがとてもイイ。

 

いつもポーカーフェイスで、ピンチを招いても涼しい顔をして、キャッチャーミットめがけて黙々と投げる。

 

最近は、ピッチャーたちも派手なガッツポーズをしたり、雄叫びをあげたりして、表現が豊か(過激?)になってきたが、この人は決してそんなことはしない。

 

ピンチを切り抜けても表情一つ変えずに、まるで他人事のように知らん顔をしてさっさとマウンドを降りてくる。

 

いつの試合だったか、涌井が初回からボコボコに打たれ、1回ももたずに9失点したことがあった。

5球団を渡り歩き、166の勝ちを積み上げてきたこのベテランからすると、この大炎上は耐え難いはずなのに、ここでも涌井は、ポーカーフェイスを貫き、ベンチから降板を告げられるまで黙々と投げ続け、役割を全うしていた。

 

信念といったら大げさかもしれないが、この人なりの一本芯の通ったぶれない心を持っているのだろう。

 

 

孔子の論語によれば、人生の成長スケジュールはこうなる。

 

三十にして立つ

四十にして惑わず

五十にして天命を知る

六十にして耳順う

 

まさに涌井の境地だろう。

 

 

一方、自分の胸に手を当てて考えてみると(胸に手を当てて考えなくても)、私は何一つ実践できていないし、62になっても、他人の言葉を素直に受け入れる余裕はない。

 

会社の経営者として、惑わず、天命を知り、耳順うようありたいと常に思っている。

 

思ってはいるが、なかなかそうもいかず、相変わらず誘惑にも弱い。

 

しかしだ。

 

論語はたしかに普遍的ではあるが、さずがに紀元前550年ごろにお生まれになった孔子が言い残した成長スケジュールと現代が合致するはずもない。

それに、年代ごとに締め切りがあるわけでもないから、まあ、また来年がんばればイイか。

 と、結局、この年齢になってもひとつも成長できていないことの言い訳に論語まで持ち出して、目標を先延ばしする年の瀬恒例のひとりマッチポンプ状態が今。

 

 

 

ピッチャー涌井秀章の境地にはほど遠いが、人と比べても仕方がないし、自分は自分だと、適当に折り合いをつけて、今年を締めくくる。

 

 

 

みなさま、また来年!

 

 

  

              

 

 

 

  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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