ジャンプ。
2015/01/15 | ||
不動産鑑定士のY君は、ある企業に勤めるサラリーマンで、不動産鑑定士のライセンスを生かし切れていない。 しかし、まあ、そういったことはよくあることで、そもそも自分の思うままの人生を過ごすのは難しい。
Y君から相談を受けたのは3年ほど前であろうか。
「ハヤシさん、どうしたらいいと思いますか」
「それは君、暗闇に向かってジャンプするしかないでしょ」
当時、Y君は40才。42才で起業(暗闇に向かってジャンプ)した自分を引き合いに出し、こう助言した。
「自分を追い込み、断崖絶壁でつま先立ってみろ。君ならできる」
「はぁ~…」
それから3年。 このたびY君は、転職して勤務地を東京へ移すことになった。
サラリーマンであることに変わりはなく、まだライセンスを生かし切れているとはいえないが、日本経済の中心地である東京に身を置き、東京の空気を腹いっぱい吸い込んで、東京にしかない窓から世界を覗けば、今まで見えなかったものが必ず見えてくるに違いない。
Y君は、暗闇にジャンプするようなバカな選択はせず、少し下がった位置からではあるが、確実に1歩、力強く前に踏み出した。
少し後ろに下がらなければ、遠くへジャンプすることはできない。
Y君、ジャンプだ!
(追伸) Y君、銀座に招待してくれる日を楽しみにしています。
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林 正寛 | ||