秋止符。

秋止符。

  2015/08/21  
     
 

中学生の息子によれば、8月26日から二学期が始まるらしい。

 

誰が決めたのか知らないが、そんな季節感の無い中途半端な対応をするなら土曜日の授業を復活させればいいじゃないかと思う。

 

 

いつの間にか蝉の鳴き声が聞こえなくなり、高校野球が終わり、あれだけ賑やかだった海岸も人がまばらになり、白波も高くなる。

 

 

8月の今時分は夏の終わりを感じながら、感傷に浸ったり、楽しい気分を思い返したり、または、新学期の始まりを憂鬱に思う反面、学校で友達や密かに思いを寄せる女子に久しぶりに会える喜びを感じたりする貴重な時期である。

 

 

子どもの頃のこういう思いが豊かな情緒の形成につながるのではないかと思うが、8月26日始まりでは、そんな思いも分断されてしまう。

 

 

まるでお酒を飲んだ後の締めの一品を食べ損ねたような、若しくは二次会に行きそびれたような、そんな喪失感がある(私だけだろうか…)

 

私の偏見としては、二学期のスタートは9月1日であってほしい。

 

 

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とはいえ、子どもたちは、お盆の時期以外は塾の夏季講習があるし、部活もあるので友達と会う機会は多い。会えないときはLINEなどでつながっているから、「学校が休み」とか「友達に会えない」といった特別感は昔に比べると薄くなっているのかもしれない。

 

 

それに、今の時代がそうなのか、うちの息子が特別なのかはわからないが、女子を交えてグループで遊びに行くことも多い。

 

 

私の頃は、女子とどこかへ遊びに行くことなどまずなかったし、「女子と行動を共にする=付き合っている」の単純な構図しか当時は思い浮かばなかったから、例えグループであったとしても、冷やかしのマトになるだけだった。

 

 

だから、息子が女子を交えてグループでプールに行ったり、お祭りに行ったり、USJに行ったりしていることが不思議にも思えるが、ともかく、開放感は中学生らしくていい。

 

ただ、中2の夏休みだ。親が見ていないところでは、適当に上手いことやってんじゃないかとも思うし、男親としては、フランクもいいが、上手いことやって欲しいとも思う。

 

 

私も「お付き合い」のようなことはあったが、女子にどう対処して何を喋ればいいのかわからず、よく「冷たい人」と言われた。

 

当時は、女子とつき合う条件に必ずといっていいほど「交換日記」がついてきて、毎日毎日何を書けばいいのかわからず、随分苦労した。

 

そのうち、書くのが面倒になり量が少なくなるとクレームが出るようになるが、「毎日はムリ」と反論すると、「冷たい人」で終止符をうたれた。

 

 

 

 

心も体も開きあい そこから始まるものがある

 

それを愛とは言わないけれど

 

それを愛とは言えないけれど

  

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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