時の流れに身をまかせ。

時の流れに身をまかせ。

  2016/03/16  
     
 

先月、70年代後半から80年代にかけて活躍した伝説のフュージョン・バンド「パラシュート」のメンバーで、日本を代表するセッション・ギタリストの松原正樹が61歳の若さで亡くなった。

 

松原正樹は、76年にヒットしたハイ・ファイ・セットの「冷たい雨」のメロディックなギター・ソロが好評を得て、以後、売れっ子のスタジオ・ミュージシャンとなり、1万曲を超えるセッションで活躍した。

 

中でも、松田聖子のファーストアルバム「SQUALL」は、アイドルのデビューアルバムであるにもかかわらず、松原正樹を語るときには欠かせない1枚であり、収められている曲に登場するバッキングとソロは印象的で、聴けば一発で松原正樹とわかる音色とフレーズを確立している。

 

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先日、そんな松原正樹の演奏を久しぶりに聴きたく(見たく)なって、寝る前に布団に転がりながらスマホでYouTubeを開いた。

 

ところが、何曲か見ているうちに関連動画で当時の歌謡曲なんかも出てくるので、懐かしさのあまりついそちらを見てしまう。

 

そのうち、松原正樹からドンドン遠ざかり、気が付くと、五木ひろしやクールファイブの動画を見ていたりする。

 

― いかん、いかん…。

 

思い直して、松原正樹に戻り、「パラシュート」のメンバーだった井上鑑や今剛なども見ていると、今剛がギターで参加している「夏の扉」や「チェリーブラッサム」の関連で松田聖子、さらにまたその関連で荻野目洋子、山口百恵などの動画が出てくる。

 

するとまた、ついそっち方面に流されてしまし、気が付くと、YouTubeが八代亜紀や石川さゆりになっている。

 

以前もブログに書いたことがあるが、私の父が八代亜紀のファンで、子どもの頃は、どうしてうちの父はこんなケバイ女が好きなのか、もしかすると父は変態なんじゃないかと疑ったりもしたが、どういうわけか私もこの年になってあらためて八代亜紀を見ると、これも有りだなと思ってしまうからコワイ。

 

結局、最後は、松原正樹とはなんの関連性もないテレサ・テンに漂着し、当時は全く興味が無かったテレサ・テンが妙に可愛らしく見え、さらに、こんなにきれいな歌声だったのかとハマってしまい、ヒット曲をひと通り聴いてから眠りについた。

 

そんなわけでここ数日、テレサ・テンの曲が頭から離れない―。

 

 

もしもあなたと逢えずにいたら

私はなにをしてたでしょうか

平凡だけど誰かを愛し

普通の暮らししてたでしょうか

時の流れに身をまかせ

あなたの色に染められ

一度の人生それさえ捨てることもかまわない

だからお願いそばにおいてね

今はあなたしか愛せない

 

 

松原正樹のギターとテレサ・テンの歌声は永遠だ。  合掌。

 

 
  林 正寛  
     
     

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