子どもは見ている。

子どもは見ている。

  2018/4/16  
     
 

毎年1月(たぶん)に発表される第一生命の「大人になったらなりたいもの」

 

今年で29回目となるが、男の子は、「学者・博士」が15年ぶりに1位に返り咲き、8年ぶりに野球選手がサッカー選手を逆転した。

 

女の子は、「食べ物屋さん」が「看護師さん」の猛追をかわし、21年連続でトップの座を守った一方で、新たに「ダンス関連」がランクインした。

 

ランキングには、3年連続で日本人がノーベル賞を受賞するなどの話題性やドラマ、ネットでの流行など、時代背景が表れる。

 

 

その昔、「末は博士か大臣か」と男の子の将来を嘱望したフレーズも今ではまったく聞かれなくなったが、ちなみに「大臣」は、過去、一度もランクインしていない。

 

メディアへの露出度が高く、極めて重要な仕事であるにもかかわらず人気がない。

 

 

子どもはちゃんと見ているということだろう。

 

 

 

ところで、96年に一度だけ「武道選手」というジャンルがランキングされている。

 

試しに、前年の95年がどんな年だったか調べてみると、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件など暗い話題が多い。

 

95年の漢字は「震」。

 

そんな中でひときわ目立つ明るい話題は、貴乃花が横綱として全盛期にあり、年6場所中4場所を制し、そして人気の女子アナウンサーだった河野景子と結婚していること。

 

もしかすると、96年の「武道選手」は、背景に貴乃花人気があったのではないだろうか。

 

お相撲さんになってがんばれば人気の女子アナと結婚できるかもしれないと―。

 

そんな、私そっくりな邪な考えの小学生が票を投じたのかもしれない。

 

 

しかし、炎上続きの相撲界と三角だか四角だか知らないが、あの暗い感じの理事長を見ていると、当面、お相撲さんのランクインはなさそうだ。

 

 

 

子どもはちゃんと見ている。

 

 

 

 

 

 

 

  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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