I LOVE...

I LOVE...

  2020/4/10  
     
 

 

この時期、気候はまだまだ安定しない。

 

寒気が完全には抜け切らず、かといって長続きもせず、何を着ればいいのかわからず、なかなか過ごしにくい。

 

ただ、この時期の風、日差し、香りは、四季の中でも格別である。

 

春の気配とか冬の予感といった目には見えないが肌で感じる四季の移ろいの中に、桜を見上げる子どもたちの歓声や花火、祭囃子、クリスマスソングなどが加わることで季節を実感する。

 

ジェイソンやサダコにしたって、いきなり登場したのでは情緒がない。

登場する前に感じるあの嫌な気配や予感があるから盛り上がるのだ。

 

 

 

残念なことに、今年は、新型コロナウイルスのおかげで、春の気配も予感も吹っ飛んでしまった。

 

子どもの歓声も応援ソングも聞こえてこない。

 

夜の街から送られてくる、泣き顔のスタンプがついた休業を知らせるライン。

 

テレビやSNSでは、毎日、誰かが誰かを批判している。

 

 

 

悲痛でしかないが、乗り越えるしかない。

 

 

 

 

「六月をきれいな風の吹くことよ」(正岡子規)

 

花粉症の私は、毎年、症状が落ち着く六月の風が待ち遠しいのだが、今年は、そんな六月の風を胸いっぱいに吸い込むこともためらわれる。

 

世の中が落ち着きを取り戻すのは、年末あたりだろうか。

 

せめて、忘年会は、パアーっといきたいもんだ。

 

 

今のうちに、Official髭男dismを練習しとこうかナ。

 

 

「I LOVE...」

 

 

 

 

 

 

志村は死なないの

ずっと生きてる

 

 

 

 

― オレもそう思うよ。

 

 

 

 

 I LOVE... 

   

 

 

   

 

 

 

  林 正寛