「世界が団結して難局を乗り越えていけることを日本から世界に発信したい」

「夢と感動を与えたい」

菅総理がＧ７サミットでオリンピック・パラリンピック開催の決意を表明し、参加国から賛同を得たとか。

この人、たしか同じようなことを国会の党首討論でも言っていた。

それに、東洋の魔女がどうのこうの、回転レシーブがすごかったとかなんとか。

日本国民に向かっては、なんの決意表明も、説明も、コロナ禍に開催する理由も示していないのに、それはないだろう。

既成事実だけを積み上げ、とにかく開催してしまえば、きっと国民の大半は、開催して良かったって思うはずだからなんて、安易に考えてないだろうか（考えているだろうナ、たぶん）。

オリンピック・パラリンピックさえ開催してしまえば、感染者が多少増えたとしても、ワクチン接種も本格化してきたし、解散しても議席は確保できるだろうなんて、政局のことばかり考えていないだろうか（それしか考えていないだろうナ、間違いなく）。

飲食業界やレジャー・旅行業界およびそれらに関連する業界がこれほどまでに苦しんでいるのに、支援金が届かないと訴えているのに、医療現場が逼迫しているのに、大学生は登校できず、人生の中でも貴重な時間を犠牲にしているというのに、ましてや、たくさんの方が犠牲となり、その追悼すらできていないというのに、平和の祭典。そりゃあんまりだ。

そして、国会は、１６日に閉じる。

これでいいわけないだろう。

菅総理、こういうときこそ、回転レシーブなんだけど、今、今。