がんばろうニッポン!

がんばろうニッポン!。

  2013/02/02  
     
 

日経平均株価が週間ベースで12週連続して上昇し、54年前の岩戸景気以来の長期連騰記録となった。

 

54年前は、高度経済成長期の前半で、東京タワーが完成し、東海道新幹線の着工が決まり、国民全員が豊かな暮らしを目指して、夢と希望を持って悪戦苦闘しながら前へ前へと進んでいた時代だった。

 

みんなが同じ目標に向かって突き進んでいるのだから、隣の人をいじめたり、セクハラしたりする暇などなかった。

 

そして、豊かになった今。

いじめ、体罰、暴力、不祥事・・・。これらの単語を見ない日は無い。

昨日は、元柔道金メダリストが準強姦罪で実刑5年の判決を受けていた。

 

1月31日付の朝日新聞の夕刊トップ。「警察 懲戒処分458人」

警察庁によると、2012年に免職を含む懲戒処分を受けたのは458人で、前年比91人増。

逮捕された警察官・職員は93人で過去最多。

懲戒処分を受けた理由で最も多いのが、痴漢や強制わいせつ、セクハラ、不倫などの「異性関係」の139人。

以下、証拠隠滅・文書偽造61人、窃盗・詐欺・横領55人などとなっている。

 

 開いた口が塞がらない。

大津中学校の2年生が自殺した問題で、第三者調査委員会の報告書。

「屈辱感、絶望感、無力感を与え、『生に向かう気力』を喪失させた」いじめ。

わずか14歳の子供が繰り返した悪質で執拗ないじめ。教師は見て見ぬふりをした。

 ニッポンは大丈夫だろうか。

 

経済の発展とともに福祉制度などの公助が充実する一方、日本の伝統的な共助のコミュニティが崩壊したことも、日本社会に暗い影を落としている要因ではないだろうか。

 

あらゆる組織や機能において形成されるコミュニティは、リーダーシップによって運営される助け合いのシステムであるが、日本は、町内会や農業共同体などの伝統的な共助を重視するあまり、欧米では当たり前の「リーダーシップ教育」を怠った結果、リーダーシップ・キャパシティが不足し、秩序あるヒエラルキーさえも崩壊してしまっているように思う。

 

今こそ救世主への期待、「スーパスターシンドローム」を捨て、一人一人の大人たちが結果責任を恐れずに先頭に立って決断していかなければ、日本は、子供たちがたくさんの夢と希望を持って成長していくような社会とは、ほど遠くなってしまう。

 

世の中は、誰かが上手くまとめてくれるのではなく、一人一人が力を出し合ってまとめていくもの。

 いくらアンケートをとっても子供たちの心の叫びは届かない。

 

子供たちが心豊かに育ち、笑顔に満ち溢れた社会にしていきたい。

明るい日本を取り戻したい。

がんばろうニッポン!

 

  

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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