かまびすしい大人たち。

かまびすしい大人たち。

                                           2014/03/31 

 

 

  世界フィギュアスケートが終わり、冬のスポーツのシーズンが終わった。

 

  世界フィギュアスケートは、ソチの熱気を思い起こさせるようなレベルの高い内容だった。

 

  一方で、レベルが低かったのは、アスリートを取り巻くレポーターなどのマスコミの大人たち。

 

  もう少しマシなアプローチの仕方はないものか…。

  インタビューの内容も実に馬鹿げていて、それに一生懸命答えている選手たちが気の毒だ。

 

  大人たち(世間)の干渉との戦いにも勝たなければ一人前のアスリートにはなれないといったところ

  だろうか。

 

  R003004.jpg

 

  韓国の大韓体育会と大韓スケート連盟が、ソチ五輪フィギュアスケート女子シングル競技の採点結果

  が不公正だったとして、国際スケート連盟(ISU)の懲戒委員会に提訴した。

 

  銀メダルに終わったキム・ヨナ選手は、「採点はとても不合理であきれる」と語る一方で、「すべて

  終わってとても幸せ」、「やるだけやったという思いで何の未練もない」とも語っている。

 

  さらにキム・ヨナ選手は、採点結果をめぐる議論へのコメントを拒否し、一貫して「成績には満足し

  ている、過去は決して振り返らない」とも表明してきた。

 

  当事者本人はすでに引退を表明し、「やれることはすべてやった。思い残すことはない」としている

  のに、なぜ「提訴」なのだろうか。

 

  それは、本人の思惑を無視して大人たち(世間)が騒ぐからだ。

 

  しかし、仮に韓国の言い分がとおり、そんなことがあるのかわからないが、採点を正したところキム・

  ヨナ選手が金メダルでしたとなったとして、キム・ヨナ選手は喜ぶだろうか…。

 

  お隣の国のことまで口出ししなくてもよさそうなものだが、当事者の気持ちや立場を無視した大人た

  ちの過熱ぶりは、日本も同じだろう。

 

  最近のアスリートたちは、オフシーズンでもメディアの露出が増え、半分はタレントみたいなものだ

  から、世間を敵に回したくないところではあるが…。

 

 

  大人たちがかまびすしいと世間が浮足立つ。

                                           林 正寛 

株式会社アスキット・プラス

 

 大阪市北区南森町2-2-9

     南森町八千代ビル8階

 

 TEL / 06-6312-0526

 FAX / 06-6312-0528