それでも恋は恋。
2016/10/07 | ||
今年1月の不倫騒動のあと、表舞台から引きずり降ろされた女性タレントが、先日、日経新聞朝刊に掲載された出版社の30段カラー見開き広告にモデルとして起用されていた。
トレードマークだったロングヘアをバッサリカットし、一糸まとわぬ姿で遠くを見つめている。
彼女も自身のInstagramに写真を投稿しているが、「いいね」の件数は8万件を超える大反響振り。
私には、これを機会に一皮むけた自分をPRしたいという彼女の必死の姿勢が見えるが、これがもし自分の娘ならと思うと何だか切ない気持ちになる。
2016年3月16日「ロマンスがありあまる」で、以下、記載した。
「女性タレントは不倫をした。不倫は悪いことだから謝れ、表社会から消えろ」 正論だし、おそらく正義は世論にあるだろうが、だからといって不倫をした人を自分たちとは異質で特殊な人間のように扱い、袋叩きにしていいわけではない。 人間なんてペロリと一枚皮をめくれば誰もが同じで、欲深くてスケベで、できれば贅沢したいし、ロマンスの一つでもないものかと思って生きている。そんな本質が出ないよう、悟られないよう、猫をかぶって生きているだけじゃないか。
この頃はSNSの浸透で「世間」というものがむき出しになり、露骨に、場合によっては勝手に走り回るから往生する。
その世間は、ようやく彼女のことを許そうとしているのだろうか。
心の底から人を好きになってしまえば、その気持ちを抑えることは難しいし、ましてや、好きになってはいけない人だと遠ざけようとすればするほど、さらにより強く心が支配されていくものだ。
それを我慢するのが大人であって、世の中のジョーシキだろうって。
障壁が高くなるほど燃え上がるのも恋のジョーシキで、諦めて涙を流すのも恋なら、相手を信じて一線を越えるのも恋。
その一線を越えたからといって、相手を信じてついて行った彼女をここまで追いやる「世間」っていったいなんだろうナ。
2016年4月13日「金曜日の妻たちへ」でも記載したが、「昼顔~平日午後3時の恋人たち」のオフィシャルサイトの中に掲載されている不倫に関する「世間の声」(アンケート結果)を再掲する。
Q1.不倫は絶対に許せないか。 そう思わない67% そう思う32% Q2.身近に不倫をしている(したことがある)人がいる。 いる70% いない29% Q3.パートナー以外の異性にときめいたことがある。 ある80% ない19%
♪~ 今度生まれてくるとしたなら やっぱり女で生まれてみたい だけど二度とヘマはしない 貴方になんかつまずかないわ
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林 正寛 | ||