夫婦を越えてゆけ。
2016/12/24 | ||
忘年会続きの中、昨夜は久しぶりに家で家族とゆっくり晩ご飯を食べた。
食卓にはクリームシチューが出てきた。
クリームシチューは決して嫌いではないのだが、私の中では、ビールやワインにはやや不向きと思っていて、家人もそれは承知してくれているので、普段は登場しない。
しかし、昨夜は家族も一緒だったし、家人と息子の好物でもあるので、黙って口にした。
ヘタな意見を言おうものなら、クリスマスが血で染まる可能性もある…。
テレビでは年末恒例の歌番組をやっていたが、こうした何も考えることなく、見ても見なくてもどちらでも済むようなのがイイ。
それにしても、このところはグループやバンドが多くて、この日の歌番組にしても、ジャニーズ関係、EXILE関係、AKB関係だけでも相当な人数で、この他にも、SEKAI NO OWARI、ゴールデンボンバー、いきものがかりなどもいて、ステージに立つ出演者の中から、きゃりーぱみゅぱみゅ一人を探すのがとても困難な状態になっている。
ひと昔前に比べると、隔世の感を禁じ得ない。
一方で、自分たちの意思で結成したバンドなどは別として、事務所の意向や戦略、方針などで組まされたグループについても隔世の感がある。
一世を風靡したEXILEであるが、今人気があるのは派生したユニットの方ばかりで、肝心のEXILE本体はこのところ影が薄い。
AKB48にしても、メンバーがずいぶんと代わり、今は特定の数人が屋台骨を支えているように見えるのは、秋元康氏がすでに、乃木坂46や欅坂46という、二の矢三の矢を放っていることも原因なのかもしれないが、世代交代は確実に進んでいるようだ。
今朝、私が朝食を食べ終わったところで息子が起きてきて、少し遅れて朝食を摂り出すと、
「はい、どうぞ」
と家人がクリームシチューを出してきた。
昨夜の残りものだが、二日目のクリームシチューはまた美味いし、朝食にもよく合う。
「なんだ、クリームシチューがあったのか」
「あら、あなたも欲しかったの?」
「あればいただこうかな」
「ごめんなさい、あなたのはないのよ。クノールカップスープでもいいかしら」
嗚呼、世代交代。
夫婦を越えてゆけ!
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林 正寛 | ||