サライの空へ。

サライの空へ。

  2017/9/4  
     
 

先の24時間チャリティ番組。

 

今年も、やれ偽善だ、やらせだなどの怒涛の批判の中、ブルゾンちえみが無事にゴールインして感動の嵐(?)の中、幕を閉じた。

 

私は、出演者がギャラを取ることに疑問を感じないし、やらせだろうがなんだろうが、番組を企画することで、社会的に負担を抱え、それでもがんばっている人に対する気づきというか、きっかけになればいいと思っている。

 

 

それにしても、お金にまつわる話は、何にしろ卑しい。

 

「高額なギャラを断った」、「ギャラを募金に回した」と言ったとか言わないとかのタレントの美談でさえ、それを口にした瞬間、なにかが心のどこかで崩れるような気がする。

 

 

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先のチャリティ番組は、手段のところがやや凝りすぎているところはあるけれど、目的は、慈善活動であり、自分がその活動に参加するかしないか、何かの行動を起こしたかどうかであって、本来、周囲の事情は関係ない。

 

募金をするという真心、社会的救済活動に参加するという行為が大切なのではないか。

 

愛を叫んでいる出演者が見返りを得ているようでは、趣旨から外れてしまうではないかといった批判もわからなくもないが、だから慈善活動に参加しないという理由にはならない。

 

少し話がズレるけれど、ふるさと納税(タイトルは納税でも中身は寄付)なんかは、見返りの品物を得ることが目的になってしまった悪い例だろう。あれでは寄付とは言えない。

 

 

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自分のことを話すのは下品以外の何ものでもないが、私は実は、毎年、会場にあの黄色の四角い貯金箱を持って行き、募金をしている。

 

普段、どうしても小銭入れの中で遊んでしまう1円玉、5円玉をときどき、あの黄色の貯金箱に入れ、1年でたったこれだけかという、ほんのわずかに貯まった小銭を、いかにもずっしり入っていますといった構えで仰々しく会場に運ぶわけだ。

 

そして、募金カウンターの中で一番笑顔の素敵な女性に渡し、「ありがとうございます!」と、さらに輝く笑顔に癒されながら、新しい貯金箱とうちわをもらう。

 

たっぷり入っていると思いながら貯金箱を受け取った女性が、意外な軽さに思わず受け取った手が上に浮いてしまっていることなど、一切構わない。

 

 

 

まぁ、私の場合は、せめてこのくらいはしておかないという贖罪に近い。

 

つまり、募金が手段で自分の罪滅ぼしが目的(見返り)。

 

これでは真心とはいえないが、参加することに意義がある運動会のようなものでもある。

 

 

 

 

それにしても、今年は、募金会場でNMB48のメンバーを見ることができて、ホント良かった(←これが本当の目的ダッタリシテ…)

 

 

 

サライの空へ―。

 

 

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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