鶏に空を飛べと言っているのと同じ。
2017/12/5 | ||
夏に受けた健康診断の結果、
「今後、この状態のままにしておくと、重篤な病気を引き起こすリスクが高まります」と、オソロシイことが書かれた案内を全国健康保険協会からいただき、アリガタイことに、特定保健指導の対象リストに選ばれた。
そんなわけで、先日、会社に保健師のオバチャンがやってきた。
肝臓機能の数値は、ここ数年良くない。今年の健康診断では、メタボ基準も突破した。
それなのに、ヘモグロビンA1c(糖尿病の検査ですな)はグッと低くて正常。
中性脂肪もかなり低く、HDLコレステロールはたっぷりあって、血液はサラサラ。血圧も正常。
体重は徐々に増加しているが、身長に助けられ、BMIは標準。
「先生、毎日の規則正しい生活のおかげでしょうか」
(私の話は聞かずに)「よほどカラダが丈夫なのね。お母様に感謝しないと」
そして、私は、日ごろ家でも酒を飲むので、晩ご飯には必ず何品かの料理を用意してもらっていることを伝えると、「あなた、結構、面倒な性格なのね。奥様は大変だわ」と驚かれた。
― 薄々は感じてはいたが、やはり私は性格がメンドーなんだ。
「先生、なぜ、太るのでしょうか」
「食べ過ぎだからです」
「先生、肝機能の数値が悪いのは、働きすぎでしょうか」
「お酒の飲み過ぎだからです。煙草もお止めになられたのだし、この際、お酒もお止めになられたらどうですか」
「先生、それは、鳥に空を飛ぶなと言っているのと同じですよ」
「アルコールの一日の適量はご存知ですか」
「酒もオンナも二合(号)までと、ついこの前教えられました」
「ナ、なんですかそれは」
「酒もオンナもほどほどにということで…」
「ふざけないでください!」
「すみません…」
結局、私の場合、肝機能以外は正常なため、一定の行動計画の下、6ヶ月後に改善できているかどうかヒアリングを受けるという「動機付け支援のコース」に振り分けられた。
行動計画は、自ら用紙に記載しなければならないが、保健師さんの鋭いまなざしに圧倒されてしまい、つい、書いてしまった。
全体目標:お酒を減らすこと。 【具体的行動計画】 ①お酒は一日の適量を守ること(例えば、日本酒は一合まで) ②休肝日を設けること
鶏に空を飛べと言っているようなものだナ。
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林 正寛 | ||