一人相撲。

一人相撲。

  2018/1/29  
     
 

ここ数年、大相撲に対する興味が薄らいできていたところに、今回の騒動だ。

 

もし、稀勢の里が引退でもしようものなら、もう、大相撲からは手を引こうかと思っている。

 

― アホらしくて見てられるか…。

 

 

私は幼いころから大相撲が好きで、子ども向けの番組より大相撲中継を見ている方がずっと好きだった。

 

貴ノ花(貴乃花親方の実父)のファンだったが、土俵には当時、スペシャリストがたくさんいて、どの取り組みも目が離せなかった。

 

以前は、制限時間前に立つことだってあったし、引き分けだってあった。

 

今は、水入りの大相撲さえない。淡々と取り組みが進んでいく感じで、ほんとツマラナイ。

 

 

私はこのブログで何年も前から、白鵬を批判してきた。

 

相撲が雑であること、「心技体」の心が備わっていないこと、つまり、品格に欠けるということ云々。

 

白鵬の土俵入りは、伝統的な型のひとつである「不知火」ではなく、白鵬のオリジナルになってしまっている。

 

大相撲ファンであれば、誰でも指摘したくなるところである。

 

 

そんな横綱を放置し、野に放ったままにしておきながら、日本相撲協会の池坊評議会議長が貴乃花親方の理事解任の理由として、礼節に欠けるとのたもうた。

 

― バカも休み休み言え。いや、日本相撲協会自体が世間の常識から離れた場所にいるのだから、言っても無駄か。

 

 

それにしても、国技という聖域の上に長い間あぐらをかいてきたつけは大きい。

 

すでに身から錆が出て、その錆が我が身を滅ぼそうとしているのに、わかっているのだろうか。

 

 

周囲から浮いているのも知らず、一人で意気込み、気負って成果の出ないことに取り組む様子をなんていうか。

 

 

これを一人相撲という。

 

 

 

― 洒落にもならんけどな。

 

 

 

 

 

  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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