若いころの酒での過ちは、数えきれない。

喧嘩をしたり、持ち物を失くしたり、終電で遥かなる終着駅まで行ったり…。

よく今まで無事に生きてこられたものだとつくづく思う。

さらに翌日は、二日酔いとの戦いと領収書を眺めながらの一人反省会が待っている。これは今でも恒例行事である。

しかし、酒に悪気はない。

酒を飲むか飲まないか、どこで飲むか、どう飲むか、いつ飲むか、誰と飲むか。決めるのは私自身であり、結果に対する責任も私自身にある。

まあまあ色々なことがあった人生の中で、酒があったからこそ乗り越えられたこともたくさんある。

酒を飲んでは笑い、酒を飲んでは怒り、酒を飲んでは泣き、酒を飲んでは明日を夢見る。

今も昔も変わりはしない。未来だって。

そして今夜も叫ぼう。

「おかわりもう一本！」

酒に悪気はない。