なんだか虚しい。
2018/5/29 | ||
サラリーマンの二人に一人以上は生きがいが無いという。
年金シニアプラン総合研究機構が91年から5年ごとに行っている調査で、16年の結果が第6回目となる。
それによると、生きがいを持っていると答えたサラリーマンの割合が、第2回(96年)の78.4%をピークに下がり続け、今回は前回から一気に12.3ポイント低下して43.6%となり、5割を切った。
96年といえば、私が新卒で入社した会社がバブル崩壊のあおりを受けて倒産した年であり、以後日本は長いデフレの時代に入っていく。
主役がビールから発泡酒に代わったのもデフレの特徴で、一日懸命に働いて帰ってきたら、「あなたお疲れさま、はいっ!」と缶ごと発泡酒が出てくる。
そら元気もなくなるわな。
しかし、反面、ポーカーのカードを引くようにハラハラと、そして、どんな悪いカードを引いたって知らん顔して平然と生きる。
生きがいを失くした代わりにそんな生きる醍醐味を手に入れたと思えばいい。
だから、お小遣いを減らされようが、いい加減煙草を止めろと責められようが、晩ご飯に発泡酒が出てこようが、妻の方が豪華なランチを食べていようが、気にしてはいけない。
生きる醍醐味は、逆境に立たされるほど強く感じることができるのだから。
でも、なんだか、虚しい…。
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林 正寛 | ||