第一印象。
2013/05/13 | ||
結婚をして3年目の取引先の人。あるパーティーで奥さんと出会い、一目惚れして結婚したらしい。
アメリカでのデータではあるが、一目惚れを経験した約半数がそのまま結婚に至り、しかも、そのリサーチでの離婚率は、男性の場合20%、女性に至っては10%以下らしい。 結婚した夫婦の約半数が離婚するというアメリカの現実からすると、「一目惚れ結婚」は理想のカタチかもしれない。
人は、一旦、「いい人仮説」を持ってしまうと、その仮説に見合った情報を取捨選択して取り込み、「いい人」だということを確認する方向に解釈してしまうクセがある。 「恋は盲目」や「あばたもえくぼ」といったところか。
これを、MBAコース的に言うと「確認バイアス」というが、誰もが持つこのクセを日ごろから自覚して警戒せよと学ぶわけだ。
例えば、推理小説がある。いかにも「いい人」というような背景の人を登場させて、読者に「いい人仮説」をすりこませ、そして、最後にその人が犯人だったというドンデン返しを演出する。
また、長年に渡って経営を続けてきている「老舗」は、人々に「信頼」という仮説を抱かせる。
人は、その仮説を思い込むと「確認バイアス」から容易に逃れられないので、意思決定の過程ではよほど警戒しておかないと、判断のゆがみが生じてしまう。
そうは言っても、「この人は信頼できるだろうか」と慎重になり過ぎて考え込んでいては、せっかくの人とのつながりやビジネスチャンスを逃してしまうので、最後は、「直感」で判断をしなければならない。
つまりは、第一印象。 仕事も恋愛も、第一印象を制する者が成功を収めるということだ(たぶん…)
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林 正寛 | ||