女のみち2013。
2013/05/20 | ||
宮路オサムが、代表曲の「なみだの操」をテレビで歌っていた。 1973年発売だから、私が10歳のときである。
歌詞がスゴイ。 ― あなたのために守り通した女の操 今さら人に捧げられないわ ― あなたの決してお邪魔はしないから おそばに置いて欲しいのよ ― お別れするより死にたいわ 女だから
聞きながら思い出したのは、ぴんから兄弟の「女のみち」(「ぴんから」って、どんな意味があるんだろうか…?)
1972年の発売。 ― 私が捧げたその人に あなただけよとすがって泣いた ― うぶな私がいけないの 二度としないわ恋なんか ― これが女のみちならば
「8時だョ!全員集合」で警察官に扮した加トちゃんが、「女のみち」を歌いながら自転車で登場し、最後は“ヘーックション”とやる。 当時、全国で相当な数の小学生が、この演歌を口ずさんで加トちゃんの物まねをしていた。
その効果もあってか「女のみち」は、オリコンシングル歴代ランキング第2位の325万枚を売り上げている。 あの当時の325万枚はスゴイ…。 因みに、「なみだの操」は、197万枚を売り上げ、同ランキングの25位に入っている。
「女のみち」から41年。女性は、社会という「みち」にぐんぐん進みだしている。
「女性の視点」が大きな企業戦略となり、安倍さんも、日本の成長戦略の中核に女性を置く。 企業側でも、従業員の満足がなければ顧客満足は達成できないという考え方の下、特に女性従業員向け設備の環境整備に力を注いでいる。
大きなシンクを揃えた広くて清潔なパウダールーム。 畳敷きの休憩室には、ソフトクリームサーバーが設置され、ハーブティーなどのお茶やドライフルーツが常備され、整体師を常駐させている企業もある。
オジサンの心に響いた演歌から女性の心に響くオフィス改革へ。
今や、そばに置いて欲しくて、女々しくてつらくて、すがって泣いているのは男の方ではないのか。
時代は変わった…。
|
||
林 正寛 | ||