お酒はぬるめの燗がいい。
2013/05/17 | ||
♪~ お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい
どうでもいい話だけれど、私の父は八代亜紀のファンである。 子どものころは、どうして父はこんなケバイ女性が好きなのだろうかと、とても不思議に思っていたが、オソロシイことに最近、八代亜紀もありだなと思うようになってきた。 八代亜紀がかすれた声で熱唱している姿を見ていると「素晴らしい」と思ってしまう。
遺伝だろうか、それとも年のせいだろうか…!?
ところで、「ぬるめの燗」の話であるが、人の舌の温度というのは35℃程で、この温度に近い食べ物、飲み物ほど、特に味を感じることができるらしい。 お酒であれば、人肌燗かぬる燗あたりが最も味わいを感じられる。つまり、「ぬるめの燗」は、一番美味しいお酒の飲み方というわけだ。
私は、「冷や」の口であるが、このごろは店で「冷や」を頼むと、デンッと「冷酒」が出てきたりして、なかなか面倒である。 「冷や」とは常温のお酒のことであり、お酒を出す店であればそのくらいはジョーシキだろうと思ったりもするが、もしかすると、絶滅が危惧される日本語の一つかもしれない。
一般的には、純米酒などのコクと酸味があるお酒は燗にすると美味しく、さらっとした味わいの吟醸酒などは冷やして飲むほうがいいと言われるが、そこは個人の好みなので、こだわらず楽しくやるのが一番である。
次に、イカの話をすると、イカにはタウリンというアミノ酸が含まれており、肝臓の働きを助け代謝をよくする。酒の肴としては申し分ない。
タウリンは疲労回復にいい。また、IGF-1を増やすので、毛髪が抜けにくくなるなどの効果もある万能のアミノ酸である。 たこ、ホタテ、サザエにもタウリンは多く含まれている。
つまり、八代亜紀が歌う「舟唄」は理にかなっているということである。
♪~ ぽつぽつ飲めば ぽつぽつと 未練が胸に舞い戻る 夜ふけてさびしくなったなら 歌いだすのさ舟唄を ルルル…
酒と舟唄、沁みるナ~。
やっぱ、年だな。
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林 正寛 | ||