問題のある○○。

問題のある○○。

  2015/02/27  
     
 

ドラマ「問題のあるレストラン」がおもしろい。

 

問題のある女性が集まって作った問題のあるレストラン。

自分が抱える問題に悩み、苦しみながらも、問題点を強みに変え、互いに補完し合いながら、まるで気が合わなかった女性たちが徐々に団結し、敵対する男性(社会)にリベンジをかける物語である。

 

問題はどこにでも、誰にでもあり、見ている人はそこに共感を覚えるだろうし、問題を克服し、人生を変えるレシピをさりげなく教えてくれるドラマでもある。

 

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「政治とカネ」の問題。

 

どこにでも、だれにでもあるが、いつでも問題を克服できないまま、うやむやに終わってしまう。

 

衆院予算委員会で後藤議員から追及を受けた西川前農水大臣。

「修正させていただいたので法律は十分クリアした」

 

後藤さん「収支報告書は、修正すれば法律上問題ないとお考えですか」

 

西川さん「修正すればそれで済みかという議論じゃなくて…、常に厳しく律して政治資金収支報告書の報告ができるように、さらなる努力を続けて参ります」

 

なんのことやらさっぱりわからない。

 

辞任の弁がまた、笑わせてくれる。

 

「いくら説明しても、わからない人はわからないと。こういうことで農相を辞任しようと辞表を出した」「非常に私にとって耐え難いイメージを作られた」

 

よくもまあ、ここまで見事に自分のことを棚に上げられるもんだと感心する。

 

 

下村文科相は、無届の政治団体に関し政治資金規正法違反の疑いがあることについて、「講演会の際、宿泊代とタクシー代を貰ったのは事実だが、「お車代」は貰っていない。宿泊代やタクシー代と、謝礼の意味を示す「お車代」は別だ」

 

望月環境相は、国の補助金を支給された会社からの献金を受けていた問題で、「補助金を受けていたことは知らなかったので法には触れない」

 

こういう政治家の話す内容を聞いていると、脱力感に襲われる。

私たちが自然と生活の中に根差してきたルールや常識、モラル、もっと簡単に言えば「嘘つきは泥棒の始まり」といった子どもの成長や教育を支えてきたことわざなどのすべてを否定されたようで、何やらやるせない。

 

繰り返される「政治とカネ」の問題とその都度、繰り返される「知らない、関係ない、違法性はない、だから何も問題はない」という空虚な釈明。

 

問題のある閣僚が集まって組閣した問題のある内閣。

 

メッキがちょろりと剥がれてきた。

 

  

 
  林 正寛  
     
     

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