まさか。
2013/09/13 | ||
2020年オリンピックの開催が東京に決まって良かった。 経済効果は莫大である。バブル崩壊に始まった長い長いトンネルの出口がようやく見えてきた感がある。
これを機会に、デフレを克服し経済が安定することを強く願うが、原発、震災復興、社会保障、少子化、赤字財政、雇用、中韓、TPPなど、内患外憂は多い。
政局は当面、安定した状態が続きそうではあるが、これだけの問題を抱え、「三つの坂」にいかに対処していくか。
「上り坂、下り坂、まさか」
特に、上り坂の時に突如やってくるのが「まさか」である。 今こそ、勝って兜の緒を締めるときだろう。
「ピピピピィー!止まりなさい」
「もう止まってるじゃないか…。何の騒ぎなんだ一体。シートベルトはしてるけど」
「見えませんでしたか?」
「お客さんとの約束があって急ぐんだけど」
「一時停止違反です」
「何が一時停止だ。交通量も少ないし、見通しもいい。減速はしている」
「この道は初めてですか」
「初めてだったら許してくれるのん?」
「いいえ」
「もっとわかるように表示しないと気が付かないじゃないか。何度も言うが、交通量は少ないし、合流する道路の見通しはいい」
「一時停止しなかったための事故が何件か起きてるんです」
「起きてるんですって、それじゃあ、何故、そうやって隠れて取り締まるんだ。そんなに危ない場所なら、まずやらなけらばならないのは隠れて捕まえることではなく、手前に立ってドライバーに一時停止を促して注意喚起することじゃないの?」
「・・・・」
「実際に事故が何件か起きているのなら、シートベルト着用を奨励するための取り締まりと同じやり方は明らかにおかしい。目的と手段が間違っているように思うが…」
「・・・・」
「じゃ、そういうことで」
「ダメですよ。2点減点、7,000円です」
「君も冷たいねぇ。これだけ喋ったんだからせめて半額にしてよ。こんなところで、まさか…」
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林 正寛 | ||