光の国。

光の国。

  2013/09/17  
     
 

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タイムマシーンに乗って、過去や未来に行ってみたい。

子供の頃は「未来」の自分の姿が気になり、「ドラえもん」を見るたびにタイムマシーンが欲しくなった。

人生の賞味期限が短くなった今でも、まだ「未来」は気になる。

 

先日、飲みながら、お店のオネエチャンが、

 

「タイムマシーンに乗って、もっともっと、ずーっと先の未来に行ってみたい」

 

理由を聞いてみると、「消滅したオリオン座が見たい」という。

 

真冬の夜空を彩る代表的な星座である「オリオン座」

これを形成する赤く輝く1等星「ベテルギウス」の寿命が近づいている、もしかすると、すでに超新星爆発を起こして消滅し、この宇宙に存在していない可能性もあるという。

 

ただ、確認ができない。

なんといってもこの天体は、地球から640光年ほど離れたところにあるので、現在、地球上から見えるベテルギウスは640年前の姿である。

 

だから、タイムマシーンに乗って、640年後の世界に行ってその真偽が確認したいというのだ。

 

オリオン座にある散光星雲(反射星雲)を「M78」という。

 

ウルトラ一族の故郷であるウルトラの星「M78星雲」は、もしかすると、ここから名前を取ったのだろうか。

 

特撮テレビ番組「ウルトラマン」が、最も多く派生シリーズが作られた番組としてギネス世界記録に認定された。

 

「初代ウルトラマン」以降、「ウルトラセブン」から最新作の「ウルトラマンギンガ」まで計27作品だそうだ。

 

「ウルトラセブン」に登場し、絶大なる人気を誇っていた「友里アンヌ隊員」のひし美ゆり子さんは実に可憐な女性だったが、現在、66才。

 

ヒーローたちは永遠に不滅でけっこうだが、当時、夢中になっていた子供たちと演じていた人たちは、地球の重力に耐えられない年齢になり、たるみが目立ち始めた。

 

ギネス認定証授与式では、初代ウルトラマンはガッツポーズを見せ、喜びを表現していたが、「光の国からぼくらのために」地球にきたことだけは忘れないでほしい。

 

 

「消滅した星を見たいなんてちょっと趣味が悪くないか」

 

「今のベテルギウスの光は640年前のもので、実際には消滅しているかもしれないなんて感動しませんか」

 

「別に感動はしないけど、ただ、未来に行ったらついでに確認してもらいたいものがあるんだが」

 

「なんでしょうか」

 

「地球がまだ青いかどうかだ」

 

 

 
  林 正寛  
     
     

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