春風満面。
2013/04/03 | ||
今日、長女の大学の入学式に参列してきた。
なにも父親までが行かなくてもとの意見もあったが、まぁ、そこは、なんというか、
―イッテミタイナと思って…。
女子大の規模としては日本一だけあって、入学式は、午前の部と午後の部に分けて行われる。講堂は3階席まであって、京セラドーム大阪のようなデカさ。ホントに野球ができそうな大きさである。
駅から校門までは、先輩在校生のクラブやサークルの勧誘の列が途切れることなく続き、チラシを配っては、「あざーっす」と言う。 次の人も、またその次の人も、「あざーっす」
「おい、あざーっすってなんなんだ。この大学独自の掛け声か?」 「あら、あなた知らないの?ありがとうございますってことですよ」
日本語の乱れを今さら指摘しても仕方がないし、これも進化の一種だと諦めるしかないが、なんだかチャラくねーか…!?
それにしても、スポーツ系、文化系、芸術系など、たくさんのクラブやサークルがあって実に楽しそうである。
私が行った大学は、当時はほぼ男子校状態で、大学全体で女性は数名ほどしかいなかった。 男子校に行きたくないという強い思いで必死に勉強して、優秀な共学の高校に入ったのに、結局、その後サボった罰で、大学はこんなことになってしまった。 勧誘もスポーツ系のしかも、ボクシングとか空手、柔道といった格闘技系が多かった。 体のごっつい髭モジャの熊のような男が近づいてきて、 「おい、一緒に柔道やらへんか」 「いやぁ~、僕にはとても柔道なんて…。」 「なんやとぉー、こらぁ、人がわざわざ一緒にやらへんかってゆうてるのに、その態度はなんやねん!」 ほとんど強迫である。
18歳は、法律上の「大人」ではないけれど、社会性の広がりは高校とは数段違う。 長女には、たくさん実践して自己実現を目指してほしい。 忠告はひとつだけ。“チャラい男にだけは気を付けろよ。”
入学式の後、遅れて出社した午後。会社の前で偶然、知り合いの弁護士の先生に出くわした。 「今日は長女の入学式に参列してまして」 「あっ、そうなの。おめでとう!」 「あざーっす」
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林 正寛 | ||