身だしなみ。
2013/04/17 | ||
4月に入って2週間。新入社員を連れて取引先回りをしていると思われるような先輩社員の姿をよく見かける。 新入社員の幼い顔にはまだ馴染まないピカピカのスーツと靴が初々しさを際立たせる。
ただ、隣にいる先輩の方がよくなかったりする。 靴は磨きのかかっていない年季もの、スーツはくたっとした感じで、鞄もかなり使いこなしたようでキズが目立つ。 スーツの肩幅は広く、ダボッとしたズボンには多分、3本くらいタックが入っているんじゃなかろうか。
流行を追いかける必要もないし、ましてやお金をかける必要などまったくないけれど、あまりにも時代遅れのものや、くたくたの靴や鞄を平然と身に着けるというのは、ビジネスマンとしてどうだろうか。
お洒落にしすぎるのはかえって逆効果になることもあるが、大人の男としての最低限の身だしなみがある。 身だしなみをきちんとしようとする姿勢は、仕事に対するスタンスに直結する。
少し話が飛躍するが、プロ野球選手の中でキラキラ輝くネックレスをしている人を見るが、アスリートが試合中に何故、ネックレスをしなければならにないのか、理解に苦しむ。
アスリートは、活躍したときや、全力で戦いながらも敗れてしまったときでさえ人々に感動を与え、スポットライトやカメラのフラッシュの中でこそ輝くのであって、ネックレスが輝いてどうする。
人はみな、会社の人たちや取引先の人たち、球団やファンの人たち、家族、親せき、友人など、いろんな人たちと影響を持ちながら生きている。 そこのところを意識しておかないと、 身だしなみの乱れは、“自分さえ良ければいい”という身勝手さに結びついてしまう。
くだんの先輩社員の身だしなみは、少なくとも会社に対するイメージアップには決してつながらない。
身だしなみは、ビジネスにおける最大限のパフォーマンスを発揮するための最低限の条件である。
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林 正寛 | ||