花を咲かせる土になれ。
2013/08/21 | ||
高校野球くらいまでは、エースで4番という一人だけ飛び抜けて身体能力の高い人間がいて、その人の活躍の有無、調子の良し悪しで勝敗が決まってしまうことがある。
それでも、一人だけで投げて、打って、守ることはできないので、9人の力と控えの選手を含めてのベンチワーク、結束力がないと勝ち進むことはできない。
それに最近は、高校野球のピッチャーも先発、中継ぎ、抑えと分業制を採用するところも多くなった。先発完投という醍醐味の一つは無くなるにしても、チームワークは、以前よりも大切なコンテンツになっていると思う。
自分以外の誰かのために何かをする、自分を犠牲にする、または誰かに助けてもらう。 野球に限った話ではないが、スポーツ、特に団体競技を通して学ぶことはたくさんある。
その点、この人たちには、泥にまみれてスポーツに勤しんでいただき、一から人間の本質を学んでもらう必要があるのではないか。
女子中学生が自殺した件を巡っての橿原市教育委員会の対応は、あまりにも酷い。 大津市教育委員会における教訓などどこ吹く風で、子供の命を軽々に扱うその態度には強い怒りを覚える。
子供の命さえも保身のためには平気で捨てられるのか。 子供を守ってやれなかった悔しさなどは微塵もないのだろう。 今、何が起こっているのかさえもわかっていないのではないか。
彼らは、自分のためだけにしか生きられない利己主義の塊である。 自分さえ良ければと、人を騙し、欺き、傷つける。 原因を究明することはもとより大切であるが、大人たちが自らの足元を見直さない限り、愚行は繰り返されるだろう。
大人は、子供が花を咲かせるための土になってやらなければならないのに、自らが花になろうとしているのか、「保身」という欲望をギラつかせながら出しゃばる。
大切なのは、自分以外の誰かのために、何かのために生きることであるのに、それができない大人たちはMINIKUI。
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林 正寛 | ||