きらめくHanako世代。

きらめくHanako世代。

  2014/08/20  
     
 

女性は一度覚えた消費のうまみを忘れられないものらしい。

 

バブル経済を謳歌した世代の女性は、今でも消費意欲が旺盛で、銀座の景観を変えるほど増えた海外ブランドの大型店が持ちこたえられているのも、そんな世代の女性たちのおかげである。

 

 

1959年~64年生まれの女性たちを「Hanako(ハナコ)世代」と呼ぶ。

 

流行をつくりだし、消費をけん引してきた世代である。

 

ハナコ世代は、イタ飯を食べて、ティラミスを世に送り出し、サタデーナイトはディスコでフィバーした(チークダンスの時間には、それっぽく目を閉じたりして…)。

マイケルジャクソンなどの有名海外アーチストの高額コンサートチケットを惜しげもなく購入し、そして、ブランドバッグを買うために、シンガポール、香港、ハワイへ飛んだ。

 

ハナコ世代たちのワンランク上を求めるブランド意識、気合は昔以上にすさまじい(と、ある情報誌に書いてあった。私もそう思うが…)。

 

 

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そんなハナコ世代たちも50代となり、今度は、化粧品市場の主役へと躍り出てきた。

 

化粧品市場では今、50代以上の層が約5割を占め、10~30代の3割を大きく上回る。

 

化粧品業界ではタブーといわれていた対象年齢を絞った(年齢を明言した)ターゲティングによる販促効果もあるが、そこにハナコ世代の美容に対する鼻息の荒さが乗っかった。

 

化粧品業界では、50代向けの専用サイトを開いたり、新ブランドを立ち上げたりと、ハナコ世代の取り込みを急ぐ。

 

 

おそるべしハナコ世代。

 

ハナコ世代には、デフレも消費税増税も関係ないのかもしれない。

 

 

一方、きらめくハナコ世代に隠れるように男性の影は薄い。

 

そもそも、バブル期に、はじけるように楽しんでいた女性に対し、男性はメシをおごり(メッシーくん)、車で送り迎えしていた(アッシーくん)が、このあたりから格差が発生し、絶滅危惧種への一途をたどっていったのかもしれない。

 

もはや男性に消費をけん引する力は無い。

 

頼りになるのは、社会進出を果たし、教養も自信もお金も身につけた女性たちである。

 

その主役は、もうしばらくはハナコ世代が務めることになるだろう。

 

 

輝けハナコ世代!

 

 

ヴィトンだ、シャネルだ、エルメスだぁ~!

 

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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