海の日。
2013/07/10 | ||
7月15日は何の祝日なのかどうしても思い浮かばないのでカレンダーを見ると「海の日」とある。そういえば何年か前に制定され、その後、「ハッピーマンデー制度」とかで、7月の第三月曜日がその日と定められた。 「海の日」があるなら「山の日」もないと不公平だろう。 余計なお世話か…。
そもそも、休日・祝日が多すぎる。 日本は欧米に比べると勤務時間が長く、ロングバケーションも定着しない。教育も詰め込み教育と批判されてきた。 しかし、固有の資源も無く国力の劣る日本にあっては、そのスタイルはやむを得ないと思うし、その勤勉さがあったからこそ、日本人という「ヒト」が資源となり「職人」文化が生まれ、その結果、世界と対等に戦ってこれたのではないだろうか。
土日祝日以外に今は有給消化の「ノルマ?」もあるので、一体、一年間で何日休みがあるのだろうか。 これだけ休みが多いとレジャー費を含めた家族を養うための費用が嵩むことになるが、一方で労働環境は改善していないので、家庭を保有する金銭的な負担は明らかに増えることになる。
結局それが、家庭を持つ・家族を扶養することに対する不安感につながり、結婚することを敬遠し、ひいては少子化の遠因にもなっているのではないだろうか。
費用対効果の検討はしなくてはならないし、節電とは逆行するが、土曜日を以前のように「半ドン」にし、祝日もできるだけ分散させ、無駄な祝日は廃止したらいいと思う。
だいだい3日も休んでしまえば、金曜日に何をやっていたのかを思い出すだけでも時間を要し、すぐにエンジンはかからない。「ハッピーマンデー」が仕事に及ぼす影響や代償は少なくない。 「休む」ことが習慣となり、当たり前になり、当然の権利みたいなことを言うヒトもいるが、仕事に対する意識が低すぎるというか、了見が狭いというか・・・。 もう少し夢中になって課題に取り組んでいかないと、本当に日本は先細りしてしまう。
「海の日」の趣旨は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」こと。
今、日本に「海の日」は必要だろうか。
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林 正寛 | ||