すみれの花。

すみれの花。

  2013/07/23  
     
 

 

母に電話を入れた。

 

81歳の誕生日である。

 

今年もまた、元気でこの日を迎えることができた。ありがたいことである。

 

 

父の転勤の関係で、私は両親と16歳の夏から離れ離れに暮らしている。

母がちょうど今の私の年齢くらいのときからなので、そう思うと、過ぎ去った年月の重みのようなものを感じる。

 

 

母は、81にはとても見えないくらいにまだ若々しいし、とてもプライドの高い人で、品格やら礼節を重んじる。

 

そして、「昭和ひとケタ」の誇り、芯の強さ、それにその年代の女性特有の「骨太さ」がある。

 

 

 

先日、宝塚音楽学校の創立100周年記念式典が開かれた。

 

現役の方はもちろん、卒業生の方も「清く、正しく、美しく」の校訓よろしきを得て、「品」が漂っておられる。

 

八千草薫さんは82歳にして、あの上品さである。

 

 歌劇団を象徴する歌は「すみれの花咲く頃」

 

 

すみれの花は、都会ではコンクリートのひび割れからも顔を出す。

山菜としても利用されている。そうかと思えば、パンジーやニオイスミレなど有毒なものもある。

 

たくましさ、優しさ、そして時に妖しい、まさに女性を象徴する「花」のようである。

 

 

最近の女性のメイクは前後の区別がつかない程よくできていて、 どんな美しい花でも咲かせることができるが、ただ、言わずもがなであるが、真の美しさは内面、つまり心である。

 

 

 

心を磨いた人は、いつまでも「清く、正しく、美しい」

 

 

 

 母を想う。

 

 

 

 

 

 
  林 正寛  
     
     

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