セクシービーム。

セクシービーム。

  2013/07/16  
     
 

心理学の研究では、美人ステレオタイプ(偏見)というものが存在するらしい。

誰かにケガを負わせたとしても、美人であれば「偶然の過失ではないか」という心理が働くという。

裁判において賠償額や刑期を決める場合でも、美人であれば「さして悪意はなかったはずだ」という評価がなされ、不美人に比べると賠償額は小額になり、刑期は短くなる傾向にある。

 

ただ、その反面、美人は「美しくて知的で性格も良い」とやたらと高い評価を受けてしまい、最初の期待が大きい分、ちょっとの失敗で必要以上に評価を落としてしまう。

不美人のケースでは、わずかな気遣いや振る舞いで評価は急上昇する。

 

例えば、第一印象はわざと悪くしておいて、次に会ったときに打って変わって親切にすると相手はコロッと落とされる。

これは結婚詐欺師の常套手段らしい。

 

タレントの矢口真里さんは、私の中の評価は高い方だった。明るくて可愛らしい、優しそうな女性だと思っていた。

割と多くの男性はそのような評価ではなかっただろうか。

ところがあの不倫騒動である。評価は一気に落ちてしまった。

しかも雲隠れして出てこない。

マスメディアの中で育ち生きてきた人間としては、きちんと事の顛末を報告してけじめをつけるべきであろう。

それが嫌なら永久に退くしかない。

 

しかし、これも一つの戦略ではないか・・・。

長い間、身を隠し不自由極まりない生活を送る。番組もすべて降板して追い詰められた状況に敢えて身を置いている。つまり、不美人極まりないシチュエーションを演出しているのである。

そして、人々の興味が薄らいだ頃合いを見計らい、記者会見で号泣しながら謝罪すれば、「もう、いいよ。あなたも辛かったでしょう。よく出てきたね」となるに違いない。

不倫が発覚し、離婚に至ったころにすぐさま出てきていたら「ボコボコ」にやられていたはずである。

誰かよほど世の中のことに精通している人が近くにいてアドバイスしているのだろう。

矢口真里さん一人の判断だとすれば、そうとうしたたかな女性か。

 

それにしても矢口さん、歌のとおり、

人生のホームページを更新しましたね。セクシービームで。

 

  

 
  林 正寛  
     
     

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