落ち着いて話せるカウンター。
2014/10/27 | ||
今年、「天使すぎる」とかいうキャッチで人気を集めているアイドルがいる(私が耳にしたのが今年であって、もしかするともっと前からかもしれないが…)。
「可愛い」を強調しているのだろうが、「愚か」とか「進歩的」などの形容動詞ではなく、「天使」という名詞を使うからか、耳に馴染まないし、不思議な表現に聞こえる分、かえって新鮮でいいのかもしれない。
ただ、見た目が「天使すぎる」でも、性格までもがそうとは限らない。
何事にも共通するであろうが、中身は外からは見えにくい。だから、ある程度は見た目で判断するしかなく、中身は想像していくしかない。
秘書が言うには、落ち着いて話せるカウンターがあり、情報交換に使ったらしい。
SMバーをだ。
私もここには、さすがに行ったことがない。だから画像などからの「見た目」と、そこがどういった場所であるかの「情報」で判断するしかないが、いくら想像したところでSMバーに落ち着いて話せる空間があるとは思えない。
もしかすると、女王様とお客が事前にプレイ内容を打ち合わせする、人目に付かない「内緒のカウンター」とかがあるのかもしれないが、想像すればするほど、変態プレイの場面しか頭に浮かばないのは、私だけではあるまい。音まで聞こえてくるのは、私だけだろうか。
百歩譲って、仮にだ。落ち着いて話せるカウンターがあったとしても、情報交換の場に何もSMバーの「落ち着いて話せるカウンター」を選ぶ必要はないだろう。
熊手に温泉旅行、観劇会、ネギにベビー服、挙句はSMバー。
今年は、最後まで笑わせてくれる。
人は面白いもので、怒りが頂点に達したときや、呆れてものが言えないときに、なぜだか笑ってしまうことがある。
もはや国民は、怒りを通り越して笑うしかないだろう。
「○○すぎる政治家」
「○○」にはどんな言葉が当てはまるか。
マイナスイメージの言葉しか思い浮かばない。
見た目を楽しんでりゃいい「天使すぎる」と違い、こちらは中身に問題があるので救いようがない。
ここ2年、ようやく政治が安定してきたかと思いきや、またまた狂想曲が鳴りだしてきた感がある。
「落ち着いて話せるカウンター」
一体、どこにあるのか、我々の方こそ教えて欲しい。
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林 正寛 | ||