残業終わり。

残業終わり。

  2014/10/31  
     
 

ソフトバンクが阪神に勝ち、日本一になった。

負け惜しみでも何でもなく、これで良かったと思う。

 

先日のブログ「残業」のとおり、私としては、クライマックスシリーズで巨人に4連勝しただけで大満足であり、この時期まで阪神の試合が見られる喜びの方が優先する。

 

私の中で日本シリーズは付録のようなものだった。

 

新聞や雑誌では、「阪神、日本一へ」とか「29年ぶりの日本一をめざす」とか書かれてあったが、これにはかなり違和感があった。

 

もし、阪神が勝っていたとしたら、「日本一」だとして喜べたであろうか。

いや、やはり違和感はあったと思う。

 

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阪神は、レギュラーシーズンでは、巨人に7ゲームも差を付けられての2位である。

7ゲームということは、勝ち越しの数が14も違うということである。

 

こんなチームがたまたま勢いに乗ってクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズに勝ったとして、それが真の日本一といえるだろうか。

 

過去、そうして日本一になったチームはあるが、監督、選手、ファンは、手放しで喜べたのだろうか。

 

サッカーなどの他のスポーツに押され、プロ野球人気が低迷したことから生まれたのがメジャーリーグを真似たクライマックスシリーズであるが、規模も歴史も文化も異なるメジャーを真似たところで根付きはしない。

 

戦国時代に、下位の者が上位の者を政治的・軍事的に支配し、身分の上で優位に立つこと(下剋上)は頻繁に行われてきたが、その多くは長続きしていない。

 

両軍の英雄同士が雄雌決する戦いを歴史に名を残してきたように、リーグの覇者同士が、正々堂々と正面からぶつかる戦いの方を日本人は好むのではないか。

 

セ・パ両リーグを制した覇者同士が日本シリーズで戦う。

これが本来なのだろう。

 

だから、ソフトバンクが勝って良かったのだ。

 

 

ともあれ、久しぶりの「残業」がようやく終わった。

 

 

 

 
  林 正寛  
     
     

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