35年後。

35年後。

  2013/06/06  
     
 

新築マンションの売れ行きが好調である。

住宅ローン金利の先行き動向の読みにくさがかえって、今でしょマインドになっているのも要因の一つかもしれない。

 

分譲価格は、都心部などでは、かなり高額な設定になってしまうが、金利の低さに35年の返済期間、それにちょっとの節約をすれば、なんとか手が届くかも・・・である。

 

モデルルームを見てしまうと、まず、ほとんどの人が、「ワァーッ、凄ーい!」となって冷静さを失い、頭の中では、どうすれば買えるのかの算段が始まる。

 

「なーんだ、ボーナス返済を頑張れば、毎月分は今の家賃にちょっと足せばイイだけじゃないか」

 

― ちょっと、そこの君、ボーナスを頑張るのは会社だということを忘れてやしないか・。

 

しかもマンションは、管理費、修繕積立金など、住宅ローン以外のお金が結構掛かる。当然、固定資産税負担もあるが、その辺りの見積は、ちょっと節約すればなんとかなると脇が甘くなる。

そのちょっとがかなり難しいのだが…。

 

こんな考えでスタートした住宅ローン返済。

子供が生まれた、入学した、病気した、会社の業績が悪化した、金利が上がったと、次から次へと試練がやってくる。

 

― 35年、なんにもない方がフシギなんだけど…。

 

時代背景が違うので参考にはならないかもしれないが、私が社会人となった1986年の長期プライムレートは、確か6%~7%くらいで、新卒で入社した「住宅ローン専門会社」での個人向け住宅ローンの貸出金利は、8%台だったと思う。

そんな時代もあったのだ。

 

夢のマイホームは夢の中だけで十分だとも思うが、私も仕事柄、そうもいってられない。

夫婦で協力して試練を乗り越え、晴れて返済が終わり、銀行の担保設定が抹消され、名実ともに「マイホームとなる日」を夢見て、35年間、ガンバリマショウ!

 

ちなみに、35年後といえば私は85才です。

 

― なんも言えねぇ~

 

  

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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