赤面。

赤面。

  2014/06/18  
     
 

ワインを飲みに行った店で、カウンター奥を陣取って元気に飲んでいた若手グループがいたが、やがて、そのうちの一人の女性が真っ赤な顔をして泥酔し、椅子から転げ落ちた。

 

自分が若い頃にしでかした酒の失敗は数えきれないが、少なくとも椅子から転げ落ちたことはない(と思う…)。

 

このごろは酒にすっかり弱くなってしまい、今朝も、ところどころ危うくなっている記憶を継ぎはぎしながら昨夜のことを思い返し、なんとか恥をかかずに済んだようだと安堵したところであるが、力任せに飲んでいた若い頃とは違い、どこかで自制心が働くしのだろう。

 

おだてられればサインは書くが、恥はかきたくない…。

 

 

「昨夜は、大変申し訳ございませんでした。酒に酔った勢いでつい…」

 

サラリーマン時代、こうやって何度、先輩、上司に頭を下げたことか。

 

しかし、先輩、上司は「酔っていたんだから仕方がない」、「そうやって覚えていけよ」、「若いうちはそのくらいの元気があった方がいい」とどこまでも寛大だった。

 

あのときに会社として型どおりの対応をされていたら今の私は無いが、若い頃の酒の失敗を、それも成長の糧だからと比較的寛大にとらえるのは、もしかすると日本人特有の傾向かもしれない。

 

 

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そもそも、白人は酒が強い人種で、飲んで顔が赤くなる人はいないし、酔って電車で寝そべったり、騒いだり、千鳥足でフラフラ歩いている人もいない。

 

アルコールで顔が赤くなるのは、東洋人だけに見られる現象らしく、英語で「アジアン・フラッシュ」と呼ばれる。

 

アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという物質に変わり、さらに酵素によって分解処理されるわけであるが、東洋人はこの酵素が遺伝的に欠損している人が多く、そのためアセトアルデヒドが分解処理されないまま体内に溜まり、アジアン・フラッシュを引き起こすという仕組みである。

 

アセトアルデヒドは発がん性があるので、酒を飲んでアジアン・フラッシュを起こす人はそれだけ発がんリスクも高くなるので要注意である。

 

 

私は、酒を飲んでアジアン・フラッシュは起こらないので、一定のアセトアルデヒド分解酵素は保有されているようであるが、キューティーハニーの「ハニー・フラッシュ」を見るといまだに顔が赤くなる…。

 

 

と、皆を寒くさせるオヤジギャグに自ら赤面しつつ、今日はこのぐらいにしておいてやろう。

 

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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