ボーっと。
2014/06/27 | ||
この前のブログで今は、YouTubeやテレビを録画して見ることが日常化していることを書いた。 → 「諦める。」
我が家も例外ではなく、子供たちは、テレビを見るか、録画を見るか、YouTubeを見るか。そうかと思えば、ゲームをしたり、LINEをしたり、とにかく常に何かをしている。
私は子供の頃は一体、夜はどうやって過ごしていたんだろうか。
テレビは一家に1台しかないし、パソコンも携帯もない。
勉強をした記憶はないから、結局、ボーっとしていたのだろうか。
学生時代、一人暮らしをしているときでも、まだ、パソコンや携帯はなく、私はあまりテレビを見ないので、夜は酒を飲みながら、せいぜい音楽を聴いたり、下手なギターを弾いてみたりといったところか。
どうやって過ごしていたのか、はっきりと思い出せないのは、やっぱりボーっとしていたからだろうか。
その点、今の人は忙しい。
とにかく情報社会である。乗り遅れたくない。
テレビや雑誌、スマホで情報を得て、買物して、オークションに参加して、チケットを購入して、人気のスポットへ行って、踊って歌って、食べて飲んで、エステに通って、LINEしてFacebookして、写真撮って投稿して、友達付き合いして、仕事して…。
カラダとココロが休まる暇なんてないんじゃないか。
「癒し」なんて言葉がしょっちゅう使われるようになったのは、ここ数年で、昔は日常で使うことはなかったように思う。
しかし、癒しを求めるために、また、「スマホで情報を得て、予約して…」となるのだから切りがない。
ただ、おかしなもので、そうして情報が溢れるほど一杯なのに、どれひとつ確信できるものがないような気がして、結局どっちに向いて歩いていったらいいのかが分からなくなる。
求めて、集めて、それでも分からないから不安になる。
心療内科の患者が増え続けるのもわからんでもない。
ボーっとできない世の中。
これでいいのか。
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林 正寛 | ||