嘘つき。
近頃、公人たる立場の人のこういった発言が目立つが、これで通用すると思っているのだろうか。
広義に解釈すれば、世の社会人はすべて公人であり、その発言、行動には責任が発生する。
サラリーマンだろうが、経営者だろうが、政治家だろうが関係ない。
大人としての行動規範と言ってもいい。
特に、名実ともに公人として立場の人であればなおさらである。
「8億円は、個人に対する支援で借りた。旅費や交通費、熊手も買った」…。
ー バカも休み休み言え。こんな釈明がこの世の中、通用するわけがないじゃないか。
小学生でも、もう少しマシな言い訳をするだろう。
どこかの元知事も最初は、「たまたまお会いして、たまたま5千万円を借りた」などとしどろもどろ
に釈明していたが、結局は、知事という立場を追われ、刑事責任を追及され起訴された。
略式手続だろうが、起訴は起訴。刑事罰を受けるにおよんだ責任は重い。
8億円のうち5億円については借用書が無く、金利は0.5%。
どこの世界の話だろうか…。
そもそも熊手は、2千円くらいから大きいものでもせいぜい20万円くらいのものである。
金運や幸運をかき集めるとされ、毎年、前年のものより大きいものを購入することが商売繁盛につな
がるといわれる商売人にとってはささやかな縁起物である。
借用書無しにわずか0.5%の金利で5億円も借入できる人に熊手はまず不要だ。
いくらエイプリルフールだからといって、ついていい嘘とついてはいけない嘘がある。
とりわけ政治家の嘘は始末が悪い。いや、もう慣れたか…。
マジメにやれ。
林 正寛