KY。

KY。

  2014/04/21  
     
 

3月は多くの企業が年度末を迎え、決算のために慌ただしい。

 

それに、人事異動もあるし、桜が咲いたと聞けば花見にも行かねば気が済まない。

 

今年は久しぶりにベアを実施したり、新入社員を迎え入れた企業もあるだろう。

 

そこへ今回は消費税の増税もあったので、なんだか世の中が騒がしかったが、ここにきてようやく落ち着きを取り戻してきた。

 

街で新入社員と思しき団体を良く見かけるが、そんな中で女性の姿が目立つ。

 

総合職として男性と共に研修を行っているのだろうか。

 

女性の活用、登用が社会に浸透してきている様子が窺える。

 

 

先日、信号待ちしている横で、新入社員の女性数名に男性上司が囲まれて年齢を尋ねられていた。

 

「課長っておいくつなんですかぁ」

 

その課長、とても嬉しそうに「いくつに見えるか当ててごらん」

 

― なんだ、課長、遊びすぎなんじゃないの…。

 

そう答えてしまう心境もわからなくもないが、職場ではズバリと答えなきゃダメでしょう。

 

女性の活用が進むのはいいけれど、男性上司の対応や意識が追いついていないんじゃなかろうか。

 

 

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男女雇用機会均等法は、私が社会人としてスタートを切った1986年4月に施行された。

 

当時、私の職場では女性は朝の当番制があって、当番の女性は全員分のお茶を出社した人ごとに出していた。

 

また、営業の男性にはサブの女性がひとり専属で付いていて、夕方、外出から会社に戻ると、「お疲れ様でした」と静々お茶を出してくれる。もちろん、机の上の灰皿はきれいに洗って置かれている。

 

そこで男性は報告を受けたり、さらに指示を出したりして、「今日はもう帰ってもいいよ」と。それでようやくサブの女性は退社できるわけだ。

 

今ではパワハラだろう。

 

飲みに行ったら行ったで下ネタ連発、セクハラのオンパレード。

しかし、当時の女性はそれに上手いこと、乗ったりかわしたりしていたけどね…。

 

 

私が今、サラリーマンをしていたら、間違いなく“KY”とか呼ばれて、ハヤシさんはセリーグだのパリーグだの(セクハラとパワハラの隠語です)と言われているんだろうな。

 

たくさん女性がいる会社は一見、羨ましく見えるが、男性上司の気苦労は尽きないんだろう。

 

私にはとてもできない…。

 

 

 

「課長ってー、おいくつなんですかぁ~~~」

 

「いくつに見えるか当ててごらん」

 

「う~ん、40くらいですか?」

 

「なわけないだろ。ちょうど50だ」

 

「えー、うっそー、しんじられなーい、ぜったいみえないですぅ」

 

「そお!?じゃあ、今日はもう1本ボトル入れちゃおうかなー」

 

 

 

昼間の課長の顔が目に浮かぶ…。

 

断っとくけど、これ、私じゃないから。

 

ただの妄想です。

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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