下心。

下心。

  2014/04/30  
     
 

自分のことを「声優のアイコ」と名乗る昏睡強盗の容疑者が捕まらない。

 

コンビニの防犯カメラに映った画像を見ると、年齢は26歳~30歳。派手なヒョウ柄の帽子をかぶり、比較的目鼻立ちのくっきりしたきれいな顔の女性である。

 

昨年12月、目黒駅近くで1LDKの部屋を探していると不動産会社に勤める男性がアイコに声を掛けられた。

 

その後、男性の自宅を見せてもらうことを口実に部屋に上がり込んで一緒に酒を飲み、いつのまにか眠りに落ちた男性が目を覚ましたのは、半日以上たった翌日の午前10時ころ。

 

時計や現金を奪われ、アイコの姿は無かった。

 

これも昨年12月、クリスマスイブの夜。

 

渋谷駅近くでアイコに声を掛けられた男性は、二人でクリスマスパーティーをしようとの誘いに乗って自宅で酒を飲み、目を覚ました時には、現金などが奪われ、アイコの姿は無かった。

 

他にもホテルで女性と酒を飲んで意識を失い、時計や現金を奪われたケースがあるが、この女性も「声優のアイコ」と名乗っていた。

 

いずれも男性の体内からは睡眠薬の成分が検出されている。

 

アルコールに睡眠薬を混ぜて飲ませ、眠っている間に現金などを奪う。

 

類似の事件は十数件報告されている。

 

 

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臨床心理士の先生曰く。「若くてかわいらしい女性が犯罪をするはずがないという先入観を逆手に取った犯罪。男性は下心から警戒心が極度に緩んで慎重さが欠如してしまう」

 

世の女性たちは、こうやって被害に遭った男性のことを「バカじゃないの」と冷ややかな目で見るのだろう。

 

「下心」とは、いかにも人聞きが良くないが、男性とは、そもそもそうした生き物である。

 

男性の中でこの事件を笑える人はいないんじゃなかろうか。

 

明日は我が身だと警戒心を強めていても、いざとなるときっちりはめられるような気がする。

 

アイコは、男性が女装したものではないかとの説もあるが、そんなことも見抜けないほど男性は他愛もないものである。

 

 

先週、自宅の駐車場にクルマを入れようとしてぶつけてしまった。

 

過去、そんなことはなかったが、そのときは明らかに考え事をしながらクルマを動かしていた。

 

気の緩み、慎重さが欠如していたためで、ぶつけて当然の結果である。

 

ほんの一瞬の気の緩みで、時間とお金の大きなロスを招く。

 

おそろしいことだ…。

 

 

 

「声優のアイコ」、早く捕まってくれないかなぁ。

 

気が気でない…。

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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