ヤッホー!?。
2014/05/27 | ||
以前、ブログで皮肉を込めて「海の日」があるなら「山の日」もないと不公平だろうと書いたが、本当にできてしまった。
「海の日」の趣旨は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」こと。
「山の日」の趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」こと。
それでなぜ祝日なのかわからない。
「山の日」の制定で年間の祝日は16日になった。
「ヤッホー!」
「嘘だろう。祝日が多すぎやしないか」
国力とは、経済力だろうか軍事力だろうか。
最近の世界情勢を見ていると、「軍事力」に軍配が上がるようにも思えるが、日本は一貫して経済力を高める努力を続けてきた。
固有の資源を持たない領土の小さい日本が世界に誇る経済大国にのし上がった背景には「労働」があった。
それこそ、「ヒト」そのものが資源であり、列強諸国がバケーションを取って居眠りしている間も休まず、何年も何年も昼夜働いたからこそ、ここまで経済力を高めることができたことを我々は忘れてはならない。
仕事には流れと区切りがある。
例えば、年内には仕上げましょう、お盆までには決済しましょう、ゴールデンウィークまでには対応できるようにしておきますなどと、節目の休みを区切りとして段取りを組むことが多い。
もう少し細かい単位では、今週中とか週明けにはという区切りもある。
しかし、今、その区切りの前に祝日やハッピーマンデーが立ちはだかる。
祝日は、案件にかかわる利害関係者、関連する役所や法務局などの公的機関も休む。仕事の最後の詰めの段階での祝日が支障になることが多い。
そこにきて8月11日を祝日にするという。
お盆前の大切な時期を祝日にしてどうする。
土日を休み、16日ある祝日を休み、夏季休暇、年末年始休暇を取り、有給休暇を取り、一体、年間に何日休むというのか。
日本は軍事力を持たない。
これまでは経済力で勝負してきたし、私はこれからもそうありたいと思う。
日本の資源である「ヒト」が少子化で減少する将来、国として経済力を維持するためには、他国の10倍は働かなければならないだろう。
それが日本で生まれた者にとっての宿命である。
「山の日」ができてヤッホーとか言ってる場合じゃないから。
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林 正寛 | ||