見た目はオトナ。

見た目はオトナ。

  2014/05/29  
     
 

世の中が便利になり、医学も進歩し、平均寿命も伸びた。

 

しかし、便利になり高度化が進んだ反面、機械が故障するリスクや人間が失敗するリスクが高くなったからだろうか。

 

生きる安心感のようなものは、昔より減った気がする。

 

何か常に危険にさらされている感じがする。

 

どれだけ自分が注意をしていても、避けられない何事かによって、いつか不意に命を落とすのではないかという不安感がある。

 

気候変動や自然災害に対するリスクが年々高くなっているのも無関係ではないだろう。

 

間もなくゲリラ豪雨の季節がやってくるが、夏の夕立後の夕涼みなどという情緒はもう、味わうことはできなくなった。

 

家もクルマも浸かるような豪雷雨は、生命の危機を感じる。

 

 

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また、最近は、残念ながらテロの恐怖も身近に感じるようになった。

 

新聞やニュースでテロという言葉が登場しない日はないのではないかと思われるくらい、毎日、世界中のどこかでテロが行われている。

 

「無差別テロ」や「自爆テロ」なんて、実にオソロシイ。

 

テロの定義は、「政治的または社会的な目的に裏付けられ、非合法で武力の行使を行い、脅威や威圧を与える行為」である。

 

しかし、テロリストたちの主義や主張、目的が何であれ、暴力行為により私たちの生活が脅かされ、罪もなければ関係も無い人たちが犠牲になるような行為・犯罪はすべてテロと位置付け、取締りを強化し根絶していかなければならない。

 

 

今の社会は全うに生きにくい。

 

社会も気候も、「五風十雨」からはほど遠く、少しでも油断すると落ちこぼれ、はみ出してしまうこの社会の土壌は、テロリストを生みやすい。

 

握手会というイベントにまぎれこみ、若い女性アイドルをノコギリで襲うなんて尋常ではない。これもテロの一種だろう。

 

普段はほとんど家にこもり、テレビも見ずに携帯ばかりいじっていたらしい。

 

全うな24才の生活ぶりとはかけ離れているように思えるが、しかし、今の社会は、彼のような自立できないオトナがいたるところにいると思っておいた方がよさそうである。

 

 

何かのはずみでテロ化してしまう「見た目はオトナ、頭脳はコドモ」な人たち。

 

 

こんな「名探偵コナン」のパロディも、もう笑えんナ…。

 

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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